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雇用安定資金、残高が昨年度の3分の1に・・・助成金に使いすぎて

NIKKEI NET(日経ネット):雇用対策資金、残高3分の1に 労働保険特会、09年度補正後

労働保険特別会計の雇用勘定のうち、雇用対策のために使う雇用安定資金の残高が2009年度補正後(予算ベース)で約3200億円と08年度補正後(同)と比べ、3分の1になったことが分かった。

2009年度補正予算で雇用調整助成金(中小企業緊急雇用安定助成金)の大盤振る舞いのために約6000億円を取り崩すのが響きました。

雇用情勢は依然厳しく、厚生労働省は同助成金の受給要件を次々と緩和し、助成率も引き上げている最中です。

国は失業保険給付に備える積み立てとは別に、雇用対策のために事業主のみから保険料を徴収しています。

今年は雇用保険料が引き下げられたばかり、追加対策が必要になれば積立金がさらに減る恐れがあります。

ちなみに、2008年度と2009年度の雇用保険料は以下の通りです。このうち二事業に係る保険料率が、事業主のみが負担しています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/koyouhoken05/pdf/08.pdf

この収入から支出を引いた差額を雇用安定資金として積み立てています。2002年度以降、景気拡大や無駄な事業の削減などで雇用安定資金の残高は増加の一途をたどり、2007年度末に約1兆円まで積み上がっていました。

そこで、2009年度から雇用保険料率を引き下げることになったわけですが、急激な景気後退で、ありゃー、失敗したー、なんて後の祭り。今年度限り、ということで引き下げが強行?されたということです。

そして、助成金の大盤振る舞いが始まり、失業者も増え、来年度は雇用保険料の大幅な引上げが待っていそうです。

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