吉田松陰の恋
吉田松陰がその短い生涯で、心を通わせた、おそらく唯一の女性と思われる高須久子との、はかない恋を描いています。
野山獄での出会い、そして、一旦は釈放された松陰が老中暗殺計画の首謀者として捕らわれ、再び野山獄に。
獄中で久子は、心を込めて縫った手布巾を松陰に渡します。
後日、罪人として江戸へと旅立つ松陰は、獄中で、
「箱根山越すとき汗の出でやせん君を思ひてふき清めてん」と歌を久子に詠みます。
ついに、腰縄を打たれて江戸へと旅立つ松陰の別れの句は涙なしでは読めません。
ここでは久子との別れの句は、書かないでおきましょう。是非小説を読んでください。
ちなみに、今年は吉田松陰生誕180年、小説「吉田松陰の恋」は「獄(ひとや)に咲く花」として4月にロードショー公開されます。
江戸伝馬町で処刑された、松陰辞世の詩は、「身はたとひ武蔵野野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」