ウナギの新鮮な血液を大量に飲む人なんて・・・
厚生労働省は、食中毒に関する情報の一環として「自然毒のリスクプロファイル作成を目指した調査研究」を公開しました。
動植物の中には体内に毒成分(自然毒)を持つものが数多く知られています。
毒成分は一般的には常成分ですが、成育のある特定の時期にのみ毒を産生する場合や、食物連鎖を通じて餌から毒を蓄積する場合もあります。
これら自然毒を含む動植物による食中毒は、細菌性食中毒と比べると件数、患者数はそれほど多くはしありませんが、フグ毒やキノコ毒のように致命率の高いものがあるので食品衛生上きわめて重要です。
さてそこで、ウナギ類に含まれる血清毒の項目をクリックしてみると・・・
「ウナギの新鮮な血液を大量に飲んだ場合、下痢、嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼ、無気力症、不整脈、衰弱、感覚異常、麻痺、呼吸困難が引き起こされる。死亡することもある。」
と書いてあります。しかし、ウナギの新鮮な血液を大量に飲む人なんて、いるのでしょうか?
「我が国では食中毒の正式記録はない」とあります。ウナギの新鮮な血液を飲む国もある、ということでしょうか?
「血清が目や口に入ると激しい灼熱感や粘膜の発赤が、傷口に入ると、炎症、化膿、浮腫などが引き起こされる。こうした症例はウナギ調理人の間では有名で、ウナギ血清毒は食品衛生よりむしろ公衆衛生の点で問題」という説明を読むと、ウナギの血液は不潔、ということでしょうか。