無料低額診療事業をご存じですか
厚生労働省が平成22年7月5日、公表した業務改善事例に「無料低額診療事業を実施している現場の訪問」があります。
無料低額診療事業とは、生計困難者に対して、無料又は低額の費用で診療を行う事業のことです。
厚生労働省は6月24日、社会福祉法人が無料低額診療事業を実施している現場(都内2か所の病院)を訪問し、その状況を把握しました。
現場訪問では、
・ 生活保護受給者や、ホームレスの方等を対象としていたこと
・ 生活保護受給者の方でも、入院時の寝間着等、扶助の対象とならない費用については、病院負担で提供していたこと
・ ホームレスの方の場合、救急搬送で来院するケースが多く、その際、救急措置の前に身体の洗浄をする必要があり、そのための専用の設備を設ける等、事業の実施に費用がかかっていること
・ 最近は、いわゆるネットカフェ難民の方が脱水症状や栄養失調等で救急搬送されてくるケースもあること
等が確認できた、としています。