撤退戦略も大事です
最近新聞にやたらと入るチラシがある。
不要なネックレスや指輪を買い取る業者のチラシである。
「何とかGOLD」とか「OOジュエリー」
どこも似たような名前を付けているがビジネス的には「金」や「プラチナ」などのネックレスや指輪などの金属を買い取る業者だ。
一般顧客から金属を買い取って直ぐに別の買取業者に転売するのであろう。
数年で近隣駅周辺に複数店舗を展開するまでに成長しているが、狙いはネックレスではなく材質の「金」そのもの。
その為18Kネックレスなどはほぼ買い取ってもらえない。
こういった時流に乗ったようなビジネスは長くは続かない場合が多い。
投資用ビルを開発建設してすぐさま不動産ファンドに売却していたビジネスが不動産市況の冷え込みを受けて相次いで破たんしている。
先ごろ破綻した1部上場の会社もそうであった。
携帯電話の販売会社も急拡大したが今ではキャリア系の販売店以外は激減している。
(HI○ SHOPなどは今では全然見ない)
買い取り業者も金の相場価格が一定以下に値下がりすればすぐビジネスが成り立たなくなる。
その前に中古ブランド品買い取り業者にでも商売替えできれば良いがブランド品も流行りがあって鑑定となるとかなりの知識と目も必要だ。
その為撤退戦略が必要になる。
近い将来撤退しなければならないことを前提に出来るだけ借入をせず出店経費を抑えるしかない。
そして早い時期に利益を稼ぎ投下資本を回収しなければならない。
出来れば近接商売に商売替えができれば良いが中々それは難しい。
流行りが終わったらすぐさま撤退。そうしないと赤字を垂れ流すことになる。
こういう時流に乗ったビジネスは構造的に儲からない時がいずれやって来る。
「借金して流行り系ビジネス始めてみたら半年で流行りが終わっていた」なんてことが無いようにビジネス始める前の見極めは絶対必要である。
今は揚げないドーナツに行列できているがこれもいずれは・・・・かも。
それにしてもベルギーワッフルはあっという間のブームであった。(ちょっと古い?)