金融機関との付き合い方(4)
http://www.nodatax.com/野田税理士事務所です。
前回は、融資を受けるためにさらに有利になる書類を一部ご紹介しました。
さて今回は、金融機関と面接を行った際、行ってはいけないこと・言ってはいけないことをご紹介いたします。
金融機関へ融資申込をすると、金融機関の方と面談を行ったり、質問を受けたりします。ほとんどの皆様は緊張されるそうです。そんな時に、「行ってはいけないこと・言ってはいけないこと」を何点かご紹介致します。
「ビビらないで」・・・・銀行員からの問いかけに固くなってしまい、的を得た返事が出来なくなる方もいらっしゃるようです。特に電話での質問はオタオタする方が多いです。まず「ビビラないこと」
「一緒に行かないで」・・・・銀行員との面談の際、経理担当者や顧問税理士と一緒に行こうとされる方がいらっしゃいます。銀行員は立ち入った話に第三者がいると、質問も出来なくなります。社長さんひとりで行かれることをお勧めします。
「借りっぱなしにならないで」・・・・お金を貸した銀行は「ちゃんと返してくれるか」心配をしています。そこで、毎期決算後には銀行へ社長が決算書を持って、決算説明に行きましょう。毎月の試算表を郵送すれば、さらに良いです。
「いくら借りられますか?」・・・・単発融資の場合、銀行側としてもその会社にいくらまで貸せるかなど考えておりません。きちんと資料を用意して、融資の使途は何かを説明しましょう。「うちの会社は借りられますか?」も同様にNGです。
「経理の○○さんに聞かないとわからない」・・・・社長が会社の全てを掌握出来る訳ではありません。しかし、「先月までの売上高は?」「今現在利益はどの位ですか?」この程度の質問は経営者として「わかりません」では、お金を貸す銀行としても不安になってしまいます。「○○先生に聞かないと…」も同様にNGです。
「わが社は何ら問題なし」・・・・自分の会社の弱点や今後予想されるリスクについて、自ら考えていないと言っていることになります。それなら「わが社の一番の急所は××であり、それを解決するため××という手段を考えている。」と言ったほうが、むしろ経営者としての前向きさがアピールできます。
会社を強く大きくする過程で、金融機関と上手に付き合っていくことも経営者の重要な仕事です。是非、金融機関との信頼関係を深めながら、賢く資金調達してください。