車両重量自動計測装置!!
車両重量自動計測装置というものを見たり聞いたりしたことはありますか?
以前、特殊車両の通行許可期限が最長1年から2年へと規制緩和されたという記事を載せました。その中で、特殊車両の通行においては、平成20年10月からその通行に関する指導取締りが強化推進されたと述べましたが、今回は、この特殊車両に関する「指導取締りの強化」部分についてお話します。
国土交通省は、平成20年10月に車両重量自動計測装置の本格運用を開始しました。車両重量自動計測装置は、走行状態において、基準を超える車両の重量等を自動的に計測し、即座にデータベースへアクセスして、許可の有無等を判定することができます。更にこの1年、本システムによる連続監視を行い、無許可や許可内容に違反を繰り返して走行している事業者に対しては「指導警告書」の送付を続けているのです。(詳細は国土交通省のHPをご参照ください)
恐らく、このブログをお読みになられている方の多くが、「特殊車両なんて関係ない。」と思っているのではないでしょうか?いいえ。そんなことはありません。
想像してみてください。そもそも特殊車両とは、車両制限令で定められた基準を超える車両のことで、大半のセミトレーラやフルトレーラが含まれます。このような大型車両を一度も見たことがないという方はいらっしゃらないのではないでしょうか。もし、皆さんのお近くで、無許可通行を繰り返す車両が原因で、事故が誘発され巻き込まれたら・・・。他人事ではありませんよね。
先にお話したシステムが本格始動して1年以上が経った今も、法令を遵守し、許可条件を厳守して走行している車両は、全体の4割にも満たないというのが現状です。道路は、簡単に言ってしまえば「みんなの物」です。国道であれば国が、都道府県道であれば各自治体が、安全活円滑に通行できるよう、道路を管理し、補修工事等をしています。そして、当然この補修工事等にかかる費用は、皆さんの税金でまかなわれていることは言うまでもありません。そう考えると、更なる「車両重量自動計測装置」の活躍に期待がかけられることと思います。皆さんは、いかがですか?