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行政書士が「専門家」たる所以・・②

 私は、15年前に、個人事務所からはじまり、当初は許認可手続の経験も知識もなく、できるものと言ったら、契約書の作成とチェックでした。

 当時は行政書士会にいくと、報酬額表というものがもらえたのですが、このどこを見ても、契約書の作成というものがありませんでした。

 そこで、行政書士会に行って「契約書の作成を業務の中心にしようと思うのですが、報酬はどうすればいいですか」と質問しました。

 すると「行政書士で契約書を業務にしている人は聞いたことがありませんね。『1枚いくら』で計算してください。」という回答でした。

 続けて、私が「では、契約書の作成やリーガルチェックをやるのに『顧問契約』としたいのですが、これは月額いくらいにしたらいいでしょうね。」と聞きました。

すると「行政書士が顧問契約することはありません。」という何とも信じがたい回答をされたのです。15年前は、そんな状況だったのです。

それでも、食べて行くために、私ができることは「契約書」だけでした・・・。

運良く依頼のあった企業に、自ら定めた「ほしいと思う」顧問料で顧問契約を締結して、契約書の作成、リーガルチェックを始めました。その時の月額顧問料は10万円でした。今思うと、安すぎたなと思いますが、当時は、それ以上の金額を言う「度胸がなかった」というのが本当のところです。

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