行政書士が「専門家」たる所以・・③
そして・・・約15年経過した今でも契約書作成やリーガルチェックの仕事はしています。
契約書の作成にあっては、ビジネススキームの構築からアドバイスを行い、それを書面に落とし込んで行く方法を採っています。
従って、ほとんどの依頼は顧問契約を前提とし、大手企業からのものです。
契約書等、法律文書の作成についての報酬は、おそらく若手の弁護士よりも高額だと思います。今まで扱った契約書等の件数でいえば、1万件は超えるでしょう。
そのすべてについてリーガルチェックのみならず、スキームの有効性、ビジネス上の有利・不利などをアドバイスしてきました。そう!大手企業に対してです。
つまり、当事務所では、民事法務系の業務については、『価格』ではなく、『知識と経験』という専門性をもって『差別化』を図っていることになります。
「そんな経験を積むのは難しいじゃないか!」「特殊な話だ!」と思われる方もいるでしょう。でも、厳しいことを言えば、そのように感じる行政書士は、民事法務系、特に、契約書作成業務は手がけないこと、いえ、手がけるべきではないです。
私は、民事法務系の業務を取り扱う行政書士に
①価格の安さで差別化を図るべきではないということ
②専門性で差別化を図るには、並外れた経験と知識を必要とするということ
という2点について、声を大にして言いたいのです。
では、民事系ではなく、『許認可業務』はどうでしょうか。
競合相手は誰でしょうか? 弁護士でしょうか。それとも他の国家資格者でしょうか・・・?
いいえ、競合相手は殆どいないのです。「いる」とするならば、いわゆる「業者」と言われる一般企業の方々です。
具体例を挙げれば、薬局の開設許可などを、製薬会社やフランチャイズ本部で手続を行っているようなケースを思い浮かべると分かり易いかもしれません。