資金調達ができるケース(ベンチャー編)
実業の場合と、ベンチャーは資金調達の課題が異なります。
私自身はベンチャーとしてVCから、新興市場上場、2次ファイナンスを実行しました。
ただ、実業を成立させることはできませんでした。実業は前回説明した通り、収益の実績です。
ベンチャーは新たな市場の創出です。したがって、収益実績はない状態で資金調達をします。
収益ではなくて、新市場創出のアイデア、事業プランの独自性、実現性の訴求力です。
評価ポイントは以下の通りです。
1.ある規模以上の市場であること:新規に市場を作るのですから、困難が伴います。そのリスクを冒す価値がある市場規模が必要です。
2.実現性の説得力:企画実現のステップが、現実的に存在する制約の中で計画されていること。
3.独自性に対する客観的な評価:何がユニークなのかについて、自分で信じているだけでなく第三者から独自性が理解できること。
ベンチャーについては、世の中の動きが強く反映します。今は非常に困難な時期だと思います。
収益がないと、ベンチャーにも資金が出ないという状況があります。
しかし、必ずこの環境は変化します。
ベンチャーの場合は、大きな要素で「タイミング」があります。世の中の動きを見て、流れをつかむということも大切です。
今は、企画の精度を高めていく時期として活動することを推奨します。
私的な、感覚ですが、ベンチャー資金は今、数年前の10倍の価値で評価されています。
それだけ新規投資については動きが遅く、金額が少ないという実感です。