最近、なぜか助成金・補助金の原稿依頼が増えている。
1冊目は日本実業出版社「ニュートップリーダー」6月号。タイトルは「助成金・補助金の上手な利用方法」。担当者の話では多くの社長から助成金・補助金の話は載せないのか!」という声が大きくなっているから、というのだが。しかし、当たり前のことを書いても仕方がない。そこで私は次のように書いた。
助成金・補助金は「返さなくて良い」のだから資金繰りで忙しい社長にとっては都合の良い話である。実際は都合の良い話ではない。助成金・補助金を出すのは国・都道府県・市区町村、一般財団・・・様々であるが、彼らはタダでは出さない。それではどうすれば良いのか。パン工房を営む社長の話。「塚原さん、県から新卒者体験雇用奨励金の案内が来て5人決定したよ。1人8万円だから40万円。少ないがこれも助成金なんだよね」。この助成金は今年3月卒業生の就職状況が悪いため緊急で用意したものである。通常の営業活動では、お客様が要求する仕事をしない限りお金はもらえない。これと同じである。助成金・補助金を出す側は、我々中小企業にとってはお客様と考えればよい。お客様が言っている「何とか、新卒者を採用してくれないか」に呼応した結果、その社長は返さなくても良いお金を40万円いただいたのである。雇用拡大・子育て支援・弱者対策・co2削減、宇宙技術、ナノテク、バイオ、環境、新技術・・・・・・・お客様はいろいろな要求をしている。この要求に積極的に呼応すれば助成金に近づくことができる。私は毎月たくさんの社長を助成金獲得で支援している。ちなみに私が支援した昨年の助成金合格最高金額は6,000万円だった。
次の依頼は商業界「食品流通」7月号だ。また大手出版会社が出す「助成金徹底ガイド」の監修依頼もきている。