Q.業務内容にも様々な分野があると思うのですが、主にどのような分野に力を入れていらっしゃるのですか？

A.法人の顧問が主です。またベンチャー企業支援ということで、ベンチャーキャピタルや金融機関からの資金調達のお手伝いや、ＩＰＯやM&Aの支援も含めて行っています。その中でも私が業務として好きなのは、企業評価です。企業評価は、評価する人によって企業評価額にずいぶんと幅がでてきます。まさに千差万別です。その企業が今後どのようになるか、外部環境はどういったものか、買い手や売り手がどのような立場の人か、類似するような会社は存在するのかという様々な状況を考え価格を決定していきます。評価者の見方が如実に表れて、非常に面白いのです。今は、ファンドの顧問も行っていますので、ファンドが投資する先の評価なども行っています。このような業務が好きなこともあり、経験と知識が積み重なっていると思います。そこが当事務所の強みかもしれません。

Q.営業エリアや、営業時間をお聞かせください。

A.営業エリアは東京23区が中心ですが、その他の地域の方もご相談に応じます。時間は、9：00～20：00頃まで事務所にいます。土日祝日は原則としてお休みですが、お客様のご都合により対応しています。

Q.お仕事に対して特に大切にしていらっしゃることは何ですか？

A.お客様にとって最も望ましいことを真面目に追求するということです。忙しかったりよく知らなかったりしますと、ついつい、いい加減なことを言って、お茶を濁すアドバイザーもいるかもしれません。しかし、アドバイスをする立場としては、当然ですがお客様にとって何が本当にベストなのかを考え、労を惜しまないことが大切です。例えばお客様ご自身がＡがいいとおっしゃっても、本当にお客様の将来のことや周りの環境を考え、専門家として間違いなくＢと判断した場合には、なぜＢの方が望ましいのかをきちんと説明し、説得していくことです。

Q.お客様に対して心がけていらっしゃることは何ですか？

A.お客様にとって何が望ましいのかは、お客様の立場や考えを把握していなくてはいけません。それを把握する為にはコミュニケーショﾝが凄く大切です。お客様に心を開いて信頼して頂けるように、常日頃サービスや情報を提供し、信頼を勝ち得るお付き合いをしていくことですね。私どもの業種はコミュニケーショﾝ能力というのが凄く重要だと思います。

Q.このご職業をどういった経緯でご選択されたのですか？

A.以前は大手の印刷会社に勤めていましたが、私はその大きな組織の中で行われる繰り返しの作業にやりがいを感じることができませんでした。日々徒労感を感じ、生きがいを得られなくなっている時に、友人に勧められて試験勉強を始めて、この業界に入りました。試験に合格したときから独立開業しようと決めていたのですが、監査しか知らないのでは開業するのは難しいだろうと考え、ある程度特殊なことをやろうと思いました。そこで国際税理士事務所に入所しましたが、数年後、所得税や相続税なども勉強したいと思い、別の公認会計事務所で入所し、勉強させて頂き、開業いたしました。

Q.今後の指針等がございましたらお聞かせください。

A.現在と同様に業務に最善を尽くしていくことです。

Q.事務所に対してのお気に入りや、こちらの場所に選んだ理由などはございますか？

A.元々、妻のお父さんの税理士事務所です。そこに机を置かせて頂いています。他のスタッフとともに、明るい雰囲気で、親しい仲にも、礼節をわきまえてcomfortable(快適)な環境をお客様にご提供できればと考えております。

Q.趣味・最近はまっていることはございますか？

A.昔から読書が大好きです。昔は小説を読んでいましたが、今は税務、会計、会社法だけでなく、経営論、財務論、戦略論、企業評価論などの仕事関係の本がほとんどですね。コミュニケーショﾝや交渉スキルの本なども読んでいます。この職業は本当に奥が深いので、学ぶことが無限にあります。休みの日もほとんど仕事です。他には、二ヶ月ほど前に子供が生まれたので、子供と遊ぶことが楽しいです。それとお客さまにゴルフをしろしろと言われたので、すこーーーしずつ練習しています。まったく、はまっていませんが・・・。

Q.開業されて良かったことや嬉しかったことはございますか？

A.私の性格がいびつなせいか、人に使われて仕事をするのがあまり得意ではないようです。そういった意味では、自分自身でやりたいこと、やるべきこと、お金の使い道などを決められるのはいいですね。その反面プレッシャーもありますし、やったことの効果がないとがっくりと落ち込みますが、人に雇われているよりもやりがいは10倍以上だと思います。

Q.座右の銘、好きな言葉はございますか？

A.『情けは人の為ならず』という言葉です。本当にその通りだなとしみじみ感じます。特に今は、社会全体にゆとりがなく、だれもが自分だけのことしか考えられない様な世の中になってきていると思います。人に対して愛情を持って何かしてあげれば、必ず自分に返ってきます。もちろん、我々はマザーテレサでないので、限られたことしかできませんが、そのひとつひとつが住みやすく、快適で、安全な社会を作り上げる礎の一つだと思います。

Q.これから同じ士業を目指している方々にメッセージをお願いします。

A.会計士の試験制度が改正されて、合格者をどんどん増やしていこうという流れになっています。会計士が増えるということは、税理士も増えてきますし、厳しい世界になってくると思います。安価な会計ソフトもどんどん導入されていますので、従来のように会計事務所でなければ伝票入力ができないという時代ではありません。企業の方が少し勉強して会計ソフトを使用すれば、簡単に決算書が出来てしまいます。そうすると、どれだけサービスとして高い付加価値を提供できるかというところが要になってくると思います。会計、監査、税務、会社法などにおいては、現在劇的な変化が起きており、、きちんとこうした変化についていかないと間違った情報をお客様に与え、お金を頂いているのに嘘を教えているという結果になりかねません。試験に合格したというだけでなく、常に勉強し、どのようにしたら高い付加価値をお客様に与えることができるかを真剣に考えてほしいと思います。どの業界でもそうだと思いますが、勉強と努力がとても大切だと思います。この業界のフィールドは広大なので、すべての分野を極めることなど誰にもできないでしょう。だからこそ、やりがいがあり、面白いのだとと思います。

Q.このレポートをご覧になっていただいた方へメッセージをお願いします。

A.私のやり方は、一つのクライアントさんにかなりの時間をかけてよく知り合って、最善が何かを考えながらサービスを提供していくという方法です。そういったことにあまり興味のない方もいらっしゃるかもしれませんが、時間をかけて社長の考え方を理解しながら進めていくやり方に共感して頂ける方は、是非ご連絡頂ければ幸いです。