Q.業務内容にも様々な分野があると思うのですが、主にどのような分野に力を入れていらっしゃるのですか？

A.特化している分野としてはスキー事故やスノーボード事故と交通事故に関する業務を専門的に行い、それに付随する業務を行っています。

（なぜスキー事故や交通事故に特化されているのでしょうか）

もともとスキーの指導員とパトロールの資格を持っていまして、行政書士と組み合わせて何か出来ないかと考えてみたところ、スキーやスノーボードで人と人がぶつかるといったような事故が多くてたくさんの人が困っていることを知り、この業務に特化しはじめました。
特に交通事故と違って保険制度にまだ不備がありまして、任意の保険しかなくて加害者も困っているといった事もありますからね。
昔であれば事故だから仕方ないよと済まされていたことも、今は訴訟社会になりつつありますし少しでも法律の知識を持っている方が増えてきましたからね。

（実際年間でどのくらい相談があるのでしょうか）

相談だけで言えば年間100件ほどありますね。特にシーズンの12月から4月くらいまでは毎日のように相談のお問い合わせがきます。

Q.営業エリアや、営業時間をお聞かせください。

A.営業エリアは埼玉、東京の方が多いですが、ネットでのお問い合わせは全国各地ですね。
メール相談は評価報酬と言う形をとっていて、相談いただいたメールの返信が役にたったと思って頂ければ料金が発生する、という形式をとっておりますので、返事をお客様自身に評価して頂いての報酬制度としています。
営業時間はメールは当然24時間受け付けています。電話や事務所にお越しいただく場合は基本的に9:00～17:00として、土日祝日はお休みを頂いておりますがお客様のご都合に合わせて時間外でも対応しております。

Q.お客様に対して心がけていらっしゃることは何ですか？

A. お困りのお客様が非常に多いので、まずはじっくりお話を聞くということですね。お客様が今どういう状況でどういうことに困っているのかということをきちんと把握していないと、最善の提案が出来ないですし交通事故などで精神的にストレスを感じていたりする方が多いのでじっくり話しを聞いてあげることで、メンタル面でもケアできるようにしております。

Q.このご職業をどういった経緯でご選択されたのですか？

A.もともと独立意識は高かったんだろうな、と思います。
また、前職でレストランの社員をやっていた時にいろいろなトラブルを経験しまして、法律の知識も少しは必要だと感じたんです。
そこで自分の能力と照らし合わせて行政書士という職を選び勉強を始めたのがきっかけですね。

（スキー事故に特化し始めたいきさつについてお聞かせください）

スキー事故の業務に特化し始めたのは行政書士の仕事を始めて3年目くらいからなのですが、それまでも行政書士ということで交通事故の相談が多かったんですね。
その中でスキーの指導員やパトロールの資格を持っていましたし、スキーでは事故が起きた時、どうなっているのかな？と思ったときに、業務的には賠償問題などは交通事故と同じでいつでもできると思いました。
ですが違う部分も当然あって、交通事故の場合は自賠責、保険が必ずあって救済策が用意されているのですが、スキー事故の場合強制保険が無くて救済策が全くないんですよね。
任意の保険に入っていなければ当然保険がありませんので、実際に事故を起こしてしまうといろいろな問題が出てきます。
その中で、上手く自分が助けてあげられればいいなと思ってはじめましたね。

Q.今後の指針等がございましたらお聞かせください。

A.スキー事故のみならずスキー場の安全管理のコンサルティングをやっていきたいと思っています。
例えば、現状ではスキー場で事故が起こった場合、スキー場側が提出した報告書は裁判に使える書類がなかったり、むしろそれが元で紛争になったりしてしまっているんです。
ですので、そういった部分をコンサルティングしてきっちりやっていきたいですし、パトロールと言う立場からゲレンデの安全管理について一緒に考えていけたら、と思っています。
例えば木にぶつかる事故が頻発して、裁判が増えてきたからと言って木にマットを巻くだけという対策をしていますが、その前にコースを改善しようとかそういう動きが必要だと思います。
結局そういう対策をしないとまた似たような事故が起きて、マットがあるにも関わらず怪我や亡くなったという事態になったらどうするのか？ということになりますので、そういうコンサルティングをしっかりしていきたいと考えています。

Q.趣味・最近はまっていることは御座いますか？

A.最近は忙しくて中々行く暇がありませんが、一年中スキーのことばかり考えていますね（笑）

（趣味を仕事に結び付けられるのは良いですね）

そうですね、学生時代のときからスキーにかかわっていける仕事が出来たらいいな、と漠然を思っていましたので、良い形で関わっているなと思います。
ただ、仕事としては事故と言うキーワードが絡んでいますので気が重いですけどね。

Q.最近面白かった事、感じたことは御座いますか。

A.この間スキー学会という所でたまたまアメリカ在住の日本人の女性と知り合いまして、その方が日本で会社を作る時に会社設立に関わった行政書士さんが、僕と仲の良い行政書士さんだったりして、世間は狭いなぁと感じましたね（笑）

（他の士業の先生との繋がりは多いのでしょうか）

そうですね、税理士さんとの繋がりは会社関係の業務は行っていませんのでほとんど居ないのですが、行政書士をはじめた頃はいろいろな会に出ていましたので、行政書士同士の業務研修などで知り合った方が多いですね。

Q.座右の銘、好きな言葉はございますか？

A.ベタですけど「One For All All For One」ですね。高校の時にラグビーをやっていまして当時からずっと“一人はみんなのために、みんなは一人のために”と想っています。

Q.これから同じ士業を目指している方々にメッセージをお願いします。

A.お客様に良いサービスを提供する以上、きちんと収益を得ないといけませんので、安易な気持ちで開業を目指すのは考えて欲しいと思います。きちんと戦略を持って、考えてから開業するようにお願いしたいですね。

Q.このレポートをご覧になっていただいた方へメッセージをお願いします。

A.スキー事故や交通事故に特化して行っていますが、一般的な行政書士としての業務も行っておりますのでまずはお気軽にお問い合わせください。
スキー事故や交通事故に特化して事故が起きることで商売になってしまうのはどうかと思いますが、事故によって困っている人が居ますのでそういった人たちを少しでも助けてあげたいと思います。