足立区 経営コンサルタント 小塚国際経営研究所の小塚芳三先生を取材!!
事務所名 | 小塚国際経営研究所 |
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住所 | 〒120-0038 東京都足立区千住橋戸町13 |
最寄り駅 | 京成本線「千住大橋」より徒歩1分 |
電話番号 | 03-3881-4341 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
事務所詳細 | > 事務所紹介ページはこちら |
Q.業務内容にも様々な分野があると思うのですが、主にどのような分野に力を入れていらっしゃるのですか?
A.幣事務所の業務分野には次の三本の柱があります。
・日本の中小企業と中国の企業とのビジネスマッチング
・人材育成、特に専門分野としては営業マンの人材育成
・創業支援
この中で創業支援は、創業ビジネスプランの作成支援から、融資を受けられるようにアドバイスすること、そして、実際に走り出せるようになるまでのフォローも行っております。私の場合は経営者が頭で考えているものを引き出し、第三者にもわかるようにまとめることが仕事です。そのビジネスプランを審査する方が「この会社は可能性がありそうだ」と信用していただくまでのお手伝いをしております。やはり大きなネックは資金面ですし、それが調達できるかはビジネスプランにかかってきます。
次に、人材育成では、営業マンの研修も行っており、研修の中心はプレゼンテーションの仕方やコミュニケーション能力の向上に重点を置いています。
そして、最初に日本の中小企業と中国の企業とのビジネスマッチングもしていると申しましたが、そこでもコミュニケーションというのは非常に大事になってきます。日中間ではビジネスの形式や法律は表面的には似ていても、中身の解釈が違うことはよくあります。そうした日中間のコミュニケーション上でのギャップも埋めていくことがコンサルタントの仕事だと考えています。当然ながら、この仕事では、日中間のギャップを埋める専門的知識も求められるし、今、起こっている変化を調べてお伝えすることも重要となります。
Q.営業エリアや、営業時間をお聞かせください。
A.エリアは基本的に首都圏ですが、中国とのビジネスマッチングもありますので、中国も入るのでしょうか。中国は日本の中小企業をサポートしている関係で、発展している沿海部およびそれより少し中に入った内陸部に関係を持っています。当事務所の営業時間は9:00~19:00までです。土日祝日はお休みをいただいております。
Q.お仕事に対して特に大切にしていらっしゃることは何ですか?
A.二つあります。そのひとつは、信頼関係です。一番大事なところだと思います。信用していただけないと仕事を任せてもらえませんからね。しかし、実際には、その仕事が思い通りに進まないことや他にも思いがけないトラブルが起こることもあります。そんな状況下でも、相手に対して「自分が負うべき責任を果たす」ということが、信頼を得る上でとても重要だと思います。もうひとつの大切にしていることは、新しいことへの挑戦です。現状維持に満足せず、常に前に進む気持ちを失ってはいけないと思います。実際には、現状維持をすることすら決して容易なことではありませんが、「現状維持が出来ればいい」という気持ちを持っていると現状維持すらできなくなってしまいますよね。ですから、新しいことへの挑戦は欠かせない姿勢であると思っています。営業活動で新規の顧客開拓が欠かせないのと同じことです。
Q.お客様に対して心がけていらっしゃることは何ですか?
A.「当たり前のことを当たり前にする」ということですね。お約束したことは必ずやるように意識しています。時にはお約束の行動が取れない時もあるでしょうが、言い訳をせず、それを飲み込んでお約束したことをやり抜くということです。コンサルタントとしてお客様の期待以上の提案もしなくてはいけないのですが、そのベースにあるのがお約束したことですので、その信頼関係を全うすることで初めて新しい事業提案や企画が生きてくると思います。
一方、中国とのビジネスマッチングで心掛けていることは、日中間における社会環境やビジネス慣習の違いを相互に理解してもらうことに注意を払っています。例えば、中国の方と日本の方では育ってきた環境も違えば考え方にも異なる面もあります。どちらが悪いとは一概には言えません。お互いに尊重し合わなければうまくいくはずがありません。私はマッチングという橋渡しの仕事をする上で、こうしたコミュニケーションのギャップが生じないように細心の注意を払います。
Q.このご職業をどういった経緯でご選択されたのですか?
A.独立前にビジネススクールの講師をしていました。その頃に中小企業診断士の資格を取得したこともあるのですが、仕事の性格上、企業経営に関わる研修指導をさせて頂きました。その流れの中で、中小企業の経営のあり方にとても興味を持ったんです。世の中で必要なビジネスというのがあるのですが、現実的にはそれがなかなか思い通りに進んで行かないこともあります。それらの問題をどう乗り越えるのか、どうやって会社の発展につないでいくか等のお手伝いをする仕事に重要性を感じていました。そこで、ビジネススクールでの指導経験や数々の企業診断で培ってきたものを、もっと世の中のために活かしたいと思い、勤務をしながら独立の準備を進めていき、中小企業支援の志を胸に起業したのです。
(中国に特化されたのはどのような経緯からだったのでしょうか?)
90年頃、中国の経済発展の兆しが見えたことがきっかけで、日本の中小企業と中国企業とのビジネスマッチングの可能性を感じ取り、これを自分の事業領域にしようと考えました。その準備として、まず、日本や現地で中国語を勉強したり、中国ビジネスの研究や経営指導の専門的仕事で中国に何度も行くようになりました。こうして中国の多くの方々と交流を深めながら、中国企業とのビジネスマッチングの関係が出来ていきました。最近では、インターネットをツールとした日本の中小企業と中国企業とのマッチング支援もしております。
Q.今後の指針等がございましたらお聞かせください。
A.例えば、弊事務所では、日本の中小企業と中国企業のビジネスマッチングのお手伝いをする場合、今までは日中双方の企業間取引を実現するよう努めていました。これは基本的に一企業対一企業ですから、いわば、「点と点」を結び付けていたわけです。
今後の方針としては、「点と点」の結びつけから、「面と面」の結び付け、つまり、多くの中小企業同士の取引斡旋に発展させたいと思っています。
これを実現するためには、中小企業を支援する専門組織との協力関係がどうしても必要となります。そこで、今は日本側の中小企業支援組織と中国側の中小企業支援組織の間で協力関係を構築する準備を進めているところです。
Q.事務所に対してのお気に入りなどは御座いますか。
A.駅のホームから見えるほど近い割にはとても静かなので、そこはとても気に入っています。今、駅前ロータリーを作っているので、将来性もありそうですね(笑)
Q.趣味・最近はまっていることは御座いますか?
A.私も家内も仕事の関係上ネットを頻繁に使いますので、コンピューター上のトラブルが絶えません。それを二人で解決するのに追われることがあります(笑)自分の時間を遣うという意味ではそれですね。趣味のひとつに野球があります。最近は年齢的なこともありプレーするより、観戦が主になってきました。野球に関する意見交換をネット上ですることもありますが、そこで改めて気付いたことがあります。
驚いているのは、特定チームに対する愛着度がとても深いファンが数多く存在することです。チームの成績が低下しても、主力選手が他球団に移っても、そのチームのファンを決して辞めようとはせず、チーム再建への提言を熱心に続けています。チームの将来が危ういピンチでも、彼らはとても前向きな再建提言をしていて、そのチームがまた強くなることを信じ続けています。信じ抜くことはとてもすごいと思いますし、そういう生き方もあるんだなと感心させられました。熱い想いが伝わってきて何か励まされるものがありましたね。
Q.最近面白かった事、感じたことは御座いますか。
A.これは私自身の体験というよりもビジネス社会全般に言えることですが、言葉の解釈の違いによるトラブルは絶えないですよね。念を押すというのは非常に大事だと思います。例えば、同じ言葉を使ってもお互いにその解釈が違うことも時にはありますが、それを放置したままにすると、解釈の違いが広がってしまいます。その結果、明らかな食い違いが生じ、それがお互いに不信感を抱くところまで発展する可能性もあります。これは人間関係の不和に繋がりますし仕事に支障が出てきますよね。そうならないように相手との意思疎通を図る配慮は常に必要であると思います。
もうひとつ、最近、改めて感じていることは、私のような年代になると無意識に自分の価値観を人様に押し付けてしまうこともあるんじゃないかと思います。ただ、コンサルタントですからそうならならないように気をつけていますし、何よりそれはなんの意味の無いことだと考えます。年齢を重ねると固定概念が出来てきてしまいますが、価値観はその時代によって変わりますし、人によっても変わりますのでその点は常に気をつけるようにしています。
Q.座右の銘、好きな言葉はございますか?
A.繰り返しになりますが「信頼」です。構築するのにはとても時間がかかりますが、失うことはとても簡単です。“破壊は一瞬、創造は一生“という言葉が当てはまりますね。信頼は回数券みたいなもので、自分の中で相手との関係が良好だと思っていても、ちょっとしたことでも自分の責任を果たせなかった場合に回数券を一枚失います。それが自分で気づかないうちに回数を重ねてしまって、相手の自分に対する信頼度がかなり低くなっていることもあります。ただ、信頼は失ってもその後の努力次第で回復できると思いますし、何よりその回数券を使ってしまわないようなイメージを持って日頃から努力する姿勢が大切ですね。
Q.これから同じ士業を目指している方々にメッセージをお願いします。
A.申し上げたいことは、「ご自分のビジネスに対する思い、つまりこの思いは経営理念といいますが、その思いをお客様に理解してもらう重要性を認識して欲しい」ということです。ご自分の経営理念を短い言葉にまとめてお客様に伝えるというのは最も必要なことだと思います。お客様に自分の商品・サービスを理解してもらう上で、なぜこのビジネスを始めようと思ったのか、何をやりたがっているのかを知ってもらうために経営理念は不可欠です。志は胸に秘めるものではなく、ご自分の口から発して、ご自分の耳で聞いて書き出して目で見て、胸に刻んでいくものだと思います。この経営理念がご自分のビジネスを推進していくエネルギーとなりますから、志を胸に頑張っていただきたいと思います。
Q.このレポートをご覧になっていただいた方へメッセージをお願いします。
A.中国にも売り込みたいという方や中国企業と提携したいという方、そしてもう提携しているけど関係がうまくいっていないという方は、中国とのビジネスマッチングに特化した弊事務所にぜひご相談下さい。その他にも創業支援や人材育成を希望される方は、弊事務所に気軽にお問い合わせ下さい。また、企業経営に関することでお悩み、ご相談等ございましたらお気軽にご相談ください。いつでも対応させていただきます。研修やセミナー、ちょっとした打ち合わせなどもできますのでお気軽にお訪ねください。