Q.業務内容にも様々な分野があると思うのですが、主にどのような分野に力を入れていらっしゃるのですか？

A.当事務所は、資産税を得意とする事務所です。相続・譲渡などの資産税の事後処理をするのではなく、事前にプランニングからのコンサルティングを行っていくところが他の会計事務所との差別化となる部分です。この業界に入った時から、差別化を図るために資産税の分野をやりたいと思っていました。もちろん他の事務所と同じように、法人・個人のお客様もたくさんいらっしゃいます。

Q.営業エリアや、営業時間をお聞かせください。

A.営業エリアは、案件によっては日本全国ご対応しています。現在一番遠方の方ですと現在は岐阜のお客様です。資産税関係のお客様は、地方の方も結構いらっしゃいます。法人のお客様ですと、やはり事務所のある品川区を中心にその隣接区、千代田区、中央区、渋谷区、新宿区のお客様が多いですね。お客様の年齢層は、私が今年３６歳になることもあり若い社長様が多いと思います。また、弊社のお客様の業種としては、サービス業が一番多いですが、医療関係、システム開発業、建設業、卸売業、小売業、不動産業、不動産賃貸業など多種多様です。営業時間については、資産税を行っているため突然何かが起こることがありますので、24時間365日対応です。事務所の電話を私の携帯電話へ転送しておりますので緊急時には連絡を取り合うこともあります。もちろん、何もなければ土日祝日、深夜帯など常識的な範囲内でお休みを頂いていますが、お客様のご都合に合わせて柔軟にご対応しています。

Q.お仕事に対して特に大切にしていらっしゃることは何ですか？

A.先生商売になりがちな業界ですが、それは最もやってはいけないことであると考えております。お客様の目線でなるべく分かり易くご説明して理解して頂くように努めています。というのも、お客様が数字に興味を持ち、ある程度の理解をすることが、お客様の事業発展のもっとも近道だと考えているからです。どんぶり勘定でも経営が成り立った時代があったかもしれませんが、今は違うと思います。

それに、もし、私がある会社の経営者で税理士さんへ依頼する場合には、計算された数字がなぜそうなるのか、その結果いくらの納税をするのか、今後どうしていった方がよいか、などの説明を聞きたいと至極当然に思っているからです。

Q.お客様に対して心がけていらっしゃることは何ですか？

A.一番重要なのは人と人との繋がり、コミュニケーションですので、お客様に不愉快な思いをさせないように心がけております。例えば、清潔感のある身なり、丁寧な話し方などです。私もまだまだ勉強中ですが、スタッフにも言い聞かせております。お客様にこの人に相談して安心したと思っていただけるように努めております。また、サービス業について色々と勉強させて頂くことも多いです。例えば、サービスの徹底されているレストランに行き、どこまでお客様のことを思ってサービスをしているのかということを観察して、弊社のサービスに応用しようと思っております。

Q.このご職業をどういった経緯でご選択されたのですか？

A.身内の相続がきっかけでしたね。知ると知らないのでは結果が全く違うと思い、色々と勉強したいと思いました。私は理工学部出身ですので、180度違う分野ですよね。高校生の時は技術者や研究者になりたいと漠然と思っていましたが、勉強しているうちに何かが違うと感じるようになっていました。お客様からもよく理工学部出身で税理士って？と尋ねられるのですが、税理士という商売は、理系の頭脳がけっこう向いているのではと思っております。大学を出てから二年半ほど税理士試験の勉強に専念し、25歳の時に会計事務所に勤務して働きながら28歳のときに資格を取りました。

Q.今後の指針等がございましたらお聞かせください。

A.お客様第一主義であるべきだと考えておりますので、お客様に満足して頂けるサービスを提供したいと思っております。

そのためには、経験あるベテラン、熱意のある若手、など、バランスのよい組織にしなければ、お客様満足は成立しないと考えております。ですから、ある程度の組織力は必要とし、人材を増やしていきたいとは思っております。弱気ではありませんが、私がいつまでも企業会計、税務申告で最前線でというのは無理があります。流石に70歳の時にいまのモチベーションを保っている自信はありません。（笑）年齢を重ねた時にお客様にご提供できるものは、人間力、人脈、多方面の情報などだと思います。私が年を取った時には社長さんにとっての良き相談相手となり、その時30～40代くらいのバリバリの人間が会計税務をやっていくような複数担当体制ができ上がっていることが理想ですね。

Q.事務所に対してのお気に入りなどは御座いますか？

A.まだ、十分な予算をかけることができないのでまだまだですが、少しでもお客様に気持ち良く、くつろいで、安心して相談して頂ける事務所にしたいと思っております。理想としてはサロンのような会計事務所です。また、来てみたいと思っていただけるような場所にしていきたいですね。

Q.趣味・最近はまっていることは御座いますか？

A.あるきっかけで最近、歌舞伎を観る機会が何回かありました。最初は何を言っているのかも分からず起きているのも辛いときがありましたが、最近は観ていて“楽しいな”と段々感じるようになってきました。仕事中はプレッシャーから解放されることはありませんが、別世界を感じられほっとすることがでる瞬間です。今後も色々なものを観て何かを感じていたいと思っております。別の機会で、お客様からお誘いを受けてフラメンコを観に行ったのですが、国は違えどもなにか歌舞伎と通ずるものを感じて面白いなと思いました。

Q.最近面白かった事、感じたことは御座いますか。

A.今考えますと、独立するまでは、興味の無いことにはあまり興味がないという人間だったように思います。しかし、独立してからは、嫌い、経験したことがないから、ということで拒んでいては、そのご縁はそこで終わりです。人はそれぞれ色々な趣味やお考えをお持ちですから、それではいけないと思い、何事も経験してみてから、好き、嫌いを判断するようになりました。

Q.座右の銘、好きな言葉はございますか？

A.『初心忘るべからず』です。

Q.これから同じ士業を目指している方々にメッセージをお願いします。

A.職業会計人として、生きていくとの覚悟がある方は勉強を続けた方がよいと思います。私は凡人でしたので税理士試験に合格するまで、相当の勉強時間がかかりました。今はこうして仕事をしているので、人生の一番輝く20代に受験勉強をしていたことに後悔は全くありませんが、勉強中は、同年代の友人達が羨ましく思ったこともありました。ですから、天職と思えるのなら税理士を目指してくださいと助言したいですね。

もし、一からの独立を考えているのなら、“勤務している間に会計事務所では築けない人脈を作りなさい”と後輩にはよく言っています。他士業の先生方との人脈もそうですし、お客様をご紹介してくれる可能性のある方とも接しておくことが大切になってきますね。私は「これらの価値ある名刺が500枚あったら独立できる」と思っております。仕事とは、よほど縁がない限りは、仕事が欲しいこちらが先に与えない限り、ある程度先行している方は返してくれません。あなたが事業家ならば、海のものとも山のものとも分からない、単にライセンスを持っているというだけの税理士に依頼はしませんよね。ですから、自身が最初に何を与えられるかというところを意識しなければなりません。

Q.このレポートをご覧になっていただいた方へメッセージをお願いします。

A.私どもの事務所はお客様に分かり易くご説明し、ご納得いただけるまで何度でも相談をお受けします。相続、資産税、事業承継に関することでしたら、お気軽にご相談ください。後々のトラブルを防ぐためにもお元気な時から準備をしていくことが大切です。