渋谷区 弁理士 西川商標知財事務所の西川巌先生を取材!!
事務所名 | 西川商標知財事務所 |
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住所 | 東京都渋谷区上原1-7-15スカイピアビル3F |
最寄り駅 | 代々木公園駅、代々木八幡駅、代々木上原駅 |
電話番号 | 03-5454-2255 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
事務所詳細 | > 事務所紹介ページはこちら |
Q.業務内容にも様々な分野があると思うのですが、主にどのような分野に力を入れていらっしゃるのですか?
A.一般に弁理士の事務所を「特許事務所」というように、弁理士の仕事は特許が中心です。しかし、商標や意匠も弁理士の重要な仕事の一つです。私は長年、商標と意匠の実務に携わってきましたので、それらを専門とする事務所を作ろうと思いました。そこで、事務所名も特許事務所とせず「商標知財事務所」にしました。
Q.営業エリアや、営業時間をお聞かせください。
A.「営業エリア」という意味では、日本全国、世界各国ということになるでしょうか(笑)。遠方からのご依頼もコミュニケーション手段が発達した昨今では難しいことではありません。ただ、私は出来る限り依頼者の方とお会いした上で色々とお話をお伺いしたいと思っていますので、実際には東京近郊が多いですね。外国からのご依頼もあります。営業時間は原則として10:00~17:00ですが、時間外や土日でも事前にご連絡を頂ければ柔軟にご対応しています。
Q.お仕事に対して特に大切にしていらっしゃることは何ですか?
A.依頼者の方のお話を出来るだけ詳しくお聞きすることです。例えば会社であれば、どのような事業目的のために商標権等の権利を取得なさりたいのか、どのようなブランド戦略を目指していらっしゃるのか、といったことをお聞きすることによって、より適切なアドバイスが可能となります。ですから、お客様とのコミュニケーションが非常に大切だと思います。
もう一つは「迅速に手続きをおこなう」ということです。日本をはじめ世界中の多くの国では「先願主義」という制度を採用しています。これは、「原則として先に出願した者に権利が与える」という制度です。ですから、手続きの遅れが依頼者の方の不利益となってしまう可能性がありますので、迅速な手続をおこなうことを大切にしています。
Q.お客様に対して心がけていらっしゃることは何ですか?
A.先のご質問の回答と重複してしまいますが、依頼者の方に対して丁寧にご説明をするということです。商標等の知財に関する制度や手続は非常に複雑で多くの例外規定も存在します。だからこそ我々弁理士にご依頼頂けるわけですが、かといって、「弁理士にすべてお任せ」では十分な権利保護が図れないおそれもあります。ご依頼人と弁理士が二人三脚で事業の成功を目指していかなければなりません。そこで、まずは知財制度や手続についてご説明をいたします。その上で、これからどのような手続をおこない、最終的にどのようなゴールを目指すのかをご説明し、それらをご理解頂いた上で代理をさせて頂くように心がけています。
Q.このご職業をどういった経緯でご選択されたのですか?
A.若い頃はオートバイで日本一周をしたり、中国大陸や北米を横断したりと好き勝手をやっていました。一方で、「いずれは独立して仕事がしたい」と漠然と考えていました。しかし、資本となるようなものは何もありませんでしたので、これはもう何か資格を取るしかないと。そこで、資格について色々と調べ、弁理士という職業を知りました。当時は、弁理士という職業に何となくアカデミックで将来性のある印象を受け、とりあえず特許業界に飛び込みました。また、その頃にある人から「弁護士のところには困った人が来るけれど、弁理士のところには(発明をしたり商売を広げたりといった)嬉しい人が来る。一生やるならどちらの仕事がいい?」と言われ、これには妙に納得させられてしまいましたね。弁理士の世界はほとんどが理系大学の出身者ですが、私は文系でしたので、自然と商標や意匠を専門とするようになりました。商標の世界というのは、実際の社会と密接で、単なる法理論だけでは対応しきれません。その意味でも、今までの様々な経験が仕事にも役立っていますし、私にはとても合っている職業だと思います。
Q.今後の指針等がございましたらお聞かせください。
A.開業して間もない小さな事務所ですが、依頼者の方からの信頼をコツコツと積み上げて、少しずつ業務規模を広げていきたいと思っています。また、弁理士といっても一人で全ての仕事をこなせるわけではありませんので、他の弁理士や他士業の方々等ともネットワークを組んで、色々な形で依頼者の方のお役に立てるような事務所にしたいと思っています。
Q.事務所に対してのお気に入りなどは御座いますか?
A.この事務所を借りた経緯は、まさに「衝動買い」でした(笑)。井の頭通りという大通りに面しているわりには静かですし、三方に窓があり非常に明るく、仕事を行う上では理想的な環境です。あとは、ワンフロア・ワンテナントなのでセキュリティ面でもいいですし、自宅からも近いということですぐに気に入りました。そして何より、来客スペースをゆったりと取れるという点が気に入りました。お客様に来て頂いた時に気持ちよくお話をして頂きたいですからね。また、できるだけリラックスして頂けるよう、木目の優しい色でインテリアを統一しました。
Q.趣味・最近はまっていることは御座いますか?
A.時間的にも忙しいのでなかなか本格的な趣味に時間を費やすことができないのですが、趣味がリラックスの時間だとすれば、今のところは、友人とお酒を飲んだり、家族と買物に出掛けたり、家で犬とまったりすることでしょうかね(笑)。
あとは、一昨年にスキューバダイビングのライセンスを取ったのですが、その後はほとんど行っていないので、今年は是非何度か潜りに行きたいですね。
Q.最近面白かった事、感じたことは御座いますか。
A.面白かった事というわけではないのですが、最近ちょっと不思議に思ったことがあります。道路上にお金を入れて車を止める所がありますよね。そこの標識には朝9:00~夜7:00まで駐車可と書いてあって、その時は夜7:00を過ぎていたので、これは無料で停めていいのか、それとも駐車禁止なのかが分からなかったんです。後日、犬の散歩でたまたま派出所の前を通りかかったので、警察官の方に聞いてみたところ、「夜7時を過ぎたら車の保管に関する法律の範ちゅうに入るので、駐車禁止扱いになるのですよ。」と言われました。昼間は有料で駐車できて、交通量の少ない夜間は駐車禁止...非常に不思議な話だなぁと思いましたね(笑)
Q.座右の銘、好きな言葉はございますか?
A.座右の銘というほど崇高なものではないのですが、『やってみる』ということですかね。どんなことでも迷ったらまずやってみる。やってみて失敗することは多々ありますが、やらないで後悔するよりははるかにいいですよね。だから、「やらなきゃ良かった」と思わないようにしています。
Q.これから同じ士業を目指している方々にメッセージをお願いします。
A.弁理士に限らず、現在、士業資格というのは規制緩和の流れもあって比較的取得し易くなってきたと思います。その結果、競争も激しくなり、資格を取得しただけで安定した生活が送れるというものではありません。はやり、一般の職業と同じく、コツコツと実務経験を積んで日々努力をしていく必要があります。また、弁理士と言っても、会社組織に入っていれば普通のサラリーマンですし、独立開業したからと言って一般のご商売をやっていらっしゃる方と何ら変わりありません。
以前は、資格を取れば生活が安定し社会的地位が向上するかのように言われてきましたが、現在ではそうも言えなくなってきていると思います。また、資格試験を受けるにはそれなりの時間と費用もかかります。ですから、漠然とした理想だけで資格取得を目指されるのではなく、弁理士という仕事が本当に自分のやりたい仕事なのかどうかを冷静に考えた上で、チャレンジして頂きたいと思います。それから、先にも述べましたが、実務経験を積むことが非常に重要です。資格を取っただけでは実際の仕事はできませんから。
何となく後ろ向きなお話ばかりしてしまいましたが、私自身、弁理士という仕事は凄くいい仕事だと思っています。当たり前のことですが、以前は「○○の西川さん」だったのが、資格を取って独立開業をすると単に「西川さん」なんですよね。そのように皆さんが接してくださるので、仕事にもやりがいと責任感が沸いてきますし、仕事以外の面でも人の輪が広がっていきます。それらも含めて、本当に素晴らしい仕事だと思いますので、厳しい面も踏まえた上で、ぜひ頑張って頂きたいと思います。
Q.このレポートをご覧になっていただいた方へメッセージをお願いします。
A.これまでは、特許から商標まですべて一つの事務所に依頼するというスタイルが一般的でした。しかし、これからは弁理士(事務所)を上手に使い分ける時代になるのではないでしょうか。病院の話に例えますと、症状によって専門のお医者さんの所にいきますよね。大病院に行けばどのような病気にも対応してもらえるかもしれませんが、大病院がすべての患者さんにとって通いやすいものではないと思います。むしろ専門医がいる街のクリニックのほうが時間をかけて丁寧に診てもらえるのではないでしょうか。
私は長年にわたり商標と意匠の実務に携わってきました。その経験を活かして、「専門医のクリニック」を作りたいと思い当事務所を開設しました。「商標と意匠は西川に頼もう」と言って頂けるような存在になりたいと思います。
商標や意匠のことでお困りのことがございましたら、是非お力になれればと思います。また、その他の知財についても親身になってご相談に応じます。必要に応じて、他の専門分野の弁理士や弁護士等をご紹介致します。どうぞお気軽にご相談下さい。