品川区大田区中小企業様のお役に立つISOコンサルタント田邉康雄(10)
下請零細企業様からのお電話のことで脱線しましたが、本論に戻ります。
「審査員が出す指摘も、明らかな「不適合」の指摘であれば歓迎する」
と、述べました。理由は、経営に役立つ「改善」につながるからです。
―― 困る指摘は「オブザベーション」です。
審査員が「思いつき」で指摘することを、審査機関では「観察事項」とか「オブザベーション」といっているようです。これが曲者です。
「放置しておくと次回は不適合になる」
と、脅かされては何か対策しない訳には行きません。
―― 審査によっては、20項目以上の「オブザベーション」を受ける場合があります。この対処に半年間もISO事務局が忙殺されたという事例を私は知っています。
忙殺された結果、システムが重くなりました。「重い」とは、経営に役立つような運用ができないシステムのことをいいます。
次ブログに続きます。