田邉康雄リスクマネジメントの国際規格ISO31000自己宣言コンサルタント(9)
前欄において「リスクマネジメントサイクルの中の個々の要素に関しては様々な方法がある」と述べました。
―― 茶道が求めるもの
それは「わび」「さび」だそうです。原点は足利義政の銀閣寺にあると聞きました。私は茶道のことはよく知りませんが原点は同じでも、その方法論と専門用語は、流派によって異なることは容易に想像できます。もしもそうだとすると、これとリスクマネジメントの個々の要素の専門用語とはよく似ています。
私の専門分野である「触媒工学」においても「喜多・新宮・乾」派の専門用語がありました。これを三菱化学在籍中に大いに活用しました。
―― 専門用語の記憶
一般論として私は、ある分野を勉強する際の初期段階においては、その分野の各流派の専門用語を記憶する必要はないと考えます。勉強が進んで「入門する流派」を決めた後で、その流派の専門用語を記憶すればよいのです。
―― リスクマネジメントにおいても複数の流派が存在します。ですから各流派の専門用語を今記憶する必要はありません。選択する流派を決めた後でその流派の言葉を記憶すればよいのです。
次ブログに続きます。