品川区大田区中小企業様のお役に立つISOコンサルタント田邉康雄(5)
前ブログで「大企業と同じ"二重構造"の指導を受けた下請中小企業がお気の毒です」と述べました。しかし――。
最近は、大企業から下請中小企業に対する「ISO取得」を強要することは無くなりつつあります。特にISO9001の強要は無くなりつつあります。
その影響で「ISO返上」の動きが加速しています。ISO返上の動きを受けた今、審査/登録業界は、買手市場になりました。
買手市場と変わった経営環境の中で審査機関は現在、業界全体に亘る「業績低迷」の荒波の海の中にいます。その海の中で「生き残り策」に腐心しています。
―― この業績低迷の荒波が、ISOコンサルタント業界にも波及してきました。コンサルティング料金の値下げです。そしてこの値下げの波を乗り切るために「パッケージの売り込み」が、従来もありましたが、さらに盛んになってきました。
「パッケージ化」
とは、ISOコンサルタントが予め準備した定型ISOマニュアルを、ISO認証/登録を希望する顧客中小企業の「ISOマニュアル」として当てはめることをいいます。
ISO14001を例に取って平たく言うと、全ての企業が同一の「環境マニュアル」を運用しています。異なる箇所は、環境目標の内容だけです。
――「パッケージ化」することにより、顧客中小企業の準備期間を短縮してその分だけ指導工数が節減され、そしてその分だけ、コンサルタント費用が少なくなります。
コンサルタントによる売り込みの謳い文句は、「短期間で、楽に認証/登録できる」です。こうして指導工数を削減することによって、コンサルティング費用が安くなる、こんな仕組です。
次ブログに続きます。