品川区大田区中小企業様のお役に立つISOコンサルタント田邉康雄(8)
前ブログで「ISOは維持困難との不満がでてくる」と述べました――。
―― ISO維持困難
と、思われているのです。その理由は何でしょうか。
「何のためにやっているか、分からない」
と、従業員の多くが言い始めます。
前述したパッケージ化した環境マニュアルの下では、「環境負荷低減」活動が限定されます。限定された結果、活動目標が枯渇します。枯渇した結果、活動が停止します。
一方、審査機関の審査は、企業が登録継続の意思があるかぎり、これを受審せざるを得ません。受信の結果、審査員から多くの「指摘」をうけます。
―― その指摘も明らかな「不適合」の指摘であれば、「適合」へ向けて改善が可能となります。しかし更新の段階で「不適合」はあり得ません。あるとすれば、活動を全く停止した場合です。
一例を挙げると、内部監査を全く実施せず、マネジメントレビューもやっていないというような場合です。このような事態に至ったのであれば、「不適合」の指摘を受けても止むを得ません。
次ブログに続きます。