田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(2)
前欄において私がJTTASへ入会した経緯を説明し、さらにJTTAS内のリスクマネジメント研究会にも入会した事実を紹介しました。
―― さる2010年12月6日に第二回研究会が開催されました。その席上において私はある提案をしました。以下の通りです。
―― JITTASの評価事業
が、その提案です。そこで、
「評価」
とは、ISO31000適合自己宣言に対する「JTTASの個別評価」のことを言います。私はすでにこのブログや、その他のメディアを通じて「ISO31000は認証/登録を期待してはならず、企業は自主的にリスクマネジメントシステムを構築して、その事実を自己宣言するべきである」と主張しています。また――、
「評価事業」
とは、企業の依頼をうけて、企業のために適合を評価し、その評価結果を公表することを言います。しかし事業とは言っても、営利的ビジネスは意味しません。国がやっている助成事業のようなものです。すなわち受益者にとって無料の評価事業です。
―― 私個人的には、我が国のリスクマネジメント水準を向上させるためには、「無料の助成事業」が、評価事業の「あるべき姿」であると思っています。現に私がJTTASのRM研究会に提案した評価事業は、評価依頼者にとって「無料」でした。