田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(3)
前ブログにおいて私田邉康雄がJTTASリスクマネジメント研究会へ提案した評価事業は、評価依頼企業にとって「無料」であったことを紹介しました。
私は我が国の「リスクマネジメント水準」を向上させるためには、このような「無料」評価サービス提供も出現が必要であると考えています。
―― 無料こそが該水準向上に寄与する。
と、このように思っている理由を以下に開示します。
評価を有料にすると、評価する側(評価者)に対して評価を受ける側(顧客企業)に「依存心」が発生します。即ち「お金を払っているのだから、それだけのことをして貰える筈である」と。
依存心とは、「指導」に対する「期待心」です。実際の評価に当たっては、何ら「指導」を受けることはないのですが。
―― この「依存心」の悪い方向に作用した例が、ISO9001や、ISO14001の認証/登録です。ここでは評価を求める組織が、認証/登録して貰うためにお金を支払っています。その結果、ISOの形骸化という悪い現象を招いています。