田邉康雄のISO31000「自己宣言」審査は、JTTASの事業へ-10
前ブログにおいて、「自社のリスクマネジメントをさらに強化したいと望む化学会社が多い」と述べました。そこで私が独自に調査した結果、以下のことが伺い知れました。即ち――、
ISO31000を利用して自社の自律的リスクマネジメント活動を実施したい。
1) 自社のリスクマネジメント「活動」の継続性を維持するための「外部チェック」が欲しい、しかし
2) その「外部チェック」によって自社の「活動」が翻弄されたくない。
この二点です。
―― 外部チェックによって活動が翻弄される典型的な例は、ISO9001等のISOMS認証/登録を継続するための審査です。審査機関の審査員が年に1乃至2回訪問してきます。よい審査員に出会えばよいのですが、そうでない審査員が来た場合には「翻弄」されてしまいます。
―― 生物の種において、その中のどんな個体に「もばらつき」があるように、審査員にもその力量において「ばらつき」が存在します。ですから、力量の不十分な審査員が来る事態を避けることはできません。なぜならなら、個々の審査員も生物の中の個体ですから。