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原発事故 田邉康雄のリスクマネジメントISO31000(2)


「水循環・冷却が急務 ~ 給水では圧力上昇も」なる見出しの下に、防護服を着て福島第一原発3、4号機電源復旧に当たる東電の作業員の写真が報道されました。しかし今頃「水循環冷却が急務」とは、言い出すタイミングが「遅い」のではないですか?

 ―― 消防車等による注水が大々的に放映されました。これによって国民の「感謝」を呼びました。私も「注水隊員」に対して感謝の念を大にしました。

 ―― 一方恒久的「押さえ込み」のためには「水循環」が必要です。このことに関しては、事故発生6日め、かつ、今から9日も以前の3月16日に「間もなく開通する受電設備によって本来の冷却機能が動きだす。頑張ってくれてありがとう。東電エンジニアさん達」と声援をおくっています。

 ―― なぜもっと早い時点で電源復旧に当たる東電作業員の姿が報道されなかったのでしょうか。東電作業員とは、東電社員ではなくて東電社員の指揮を受けて働く協力企業の作業員です。
 例示すると「元請(関電工」、「関電工下請」、「下請の下請(孫請)」「孫々請」「・・・」の作業員です。この人達の頑張りなしでは、原子炉の「恒久的制圧」はあり得ません。
 東京消防庁等の「注水隊員」と同じレベルの大々的報道、とくにテレビによる大々的報道がないと視聴者には違和感を与えます。

 ―― 米国CNNや英国BBCは、しっかりしたコメンテーターが出てきて先を見通した報道をしています。国内テレビに関しては、NHKの「定時ニュース」以外は見ていません。他の福島原発特集を見ると、頭の中が混乱するだけですから。

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