原発事故 田邉康雄のリスクマネジメントISO31000(6)
本日(2011年3月27日)の発表です。2号機タービン室の地下階溜まり水から高濃度のヨウ素134が検出されたと。以下のURLです。
http://www.meti.go.jp/press/20110327001/20110327001-4.pdf
半減期が53分と記載されています。
―― 原子炉から離れた位置にあるタービン室で、半減期が「53分」の放射性同位元素が「大量」(2×10の9乗ベクレル/弊方センチ)に検出されたことの意味はお分かりになるでしょうか。
このデータはタービンと配管で直結している2号機リアクター内部において燃料棒の「再臨界」が起こっていることの動かぬ証拠です。私がもっとも恐れていた「再臨界」が発生しました。これは一私企業、東京電力の手には負えない国家的危機です。日本国首相は何をしているのでしょうか。
―― 国家的「危機対応組織」を編成して「危機管理」の指揮をとって貰わないと国民はどうしたらよいか分かりません。原発現場で文字通り「懸命」に電源やポンプの復旧作業に当たっている東電工事下請作業者もどうしたらよいか分かりません。何の目的ために懸命になっているかが分かりません。
―― 放射能の値を発表して「避難指示」や、飲み水の「摂取制限」の指示をやっているだけでは困ります。