福島原発の爆発―ISO31000リスクマネジメント(11)
今(2011年3月16日午前10時30分)、3号機~4号機近辺から「白煙」が上がっています。NHKヘリコプターが30km遠方(海側)から撮影している映像です。風に流れて行く後を目で追っていくと、少しだけ本物の「煙」が混じっています。しかし殆どが「水蒸気」です。規定通り、安全な30kmはなれた位置から撮影しているそうです。
―― 東電福島支店に記者が詰めかけ、支店長を問い詰めています。曰く「何号機か?」「そのどこか?」「原因は何か?」と。
マスコミはその暇があれば、自社のヘリコプターを飛ばして30kmといわず、「風上」から近くまで近づいて撮影し、その映像を東電に提供したらどうですか。
―― バックアップ電源を津波で失った現在、手足をもがれた状態で、しかも、強い放射線が故に総合制御室(コントロールルーム)から出られない今、マスコミも「決死」の覚悟で東電に協力したらどうですか。東電エンジニアが懸命に奮闘している今、東電社員に食い下がることは控えたらどうですか。
―― 私は水蒸気の量から見て、止まっている4号機のプールではなくて、3号機の格納器の下部スプレッションプールの安全弁が自動的に開いて圧力が安全な方向へ抜かれたと楽観しています。