福島原発の爆発―ISO31000リスクマネジメント(6)
昨夜家族と次のような面白い会話をしました。福島原発第一発電所の二号機が、すでに「水素空気混合爆鳴気引火爆発(以下単に「水素爆発」)を起こして建屋の上部が吹き飛んだ「1号機」と「3号機」は、もう「炉心融解」の心配ない。なぜならば建屋に水素が充満する危険を心配することなく(水素を含む)水蒸気を抜いて圧力を抜くことが可能だからと。圧力が下がれば外部から冷却用の「水」を十分に注入することができると。
―― 会話は続きます。
今、2号機が同様の水素爆発の危機に瀕していると報道された。これを回避するには水素濃度が4%に達する前に建屋上部に大きな穴を開けて水素空気爆鳴気を大気中へ逃がす他はないが、この工事は時間の制限があるので不可能だ。多分夜中に水素爆発が発生するだろう。
しかしこの爆発は返って好都合である。なぜならば、水素爆発の憂いなく水蒸気を抜いて「炉心(水沸騰部)」圧力を下げることができる。そうなれば2号機も大丈夫。即ち「炉心融解」という最悪の事態を回避できる。
―― 予告通り
今朝(2011年3月15日)7時頃、水素爆発があったことが報じられました。CNNが爆発瞬間の動画を放映しました。これを見ると水素爆発であることが明らかです。
この水素爆発によって建屋の上部が吹き飛びました。これで2号機も今後は水素爆発の心配なく水蒸気を建屋内で放出して炉心の圧力を抜く(下げる)ことが可能です。よって注水が可能であり、もう炉心融解の危険は去りました。
―― リスクマネジメント
この中の「危機管理」とは、今の状況においてもっとも回避したい事態を特定し、特定外は「切って」それに集中することです。それは「炉心融解」です。
今世界中のマスメディアが、日本の「Nuclear meltdown」(炉心融解)を心配しています。チェルノブイリの二の舞を心配しています。私はBBCとCNNをスイッチオンのまま視聴しつづけているのでこの「心配」を知っています。
―― 安全宣言は近い
「『炉心融解』を押さえこんだ」との宣言を早く世界に発信したいものです。「頑張れ東電!」と声援を送りましょう。今後の日本のために。
未曾有の地震津波による被害を受けたにも拘わらず、福島第一原子力発電所の1号、2号、3号機の「炉心融解」を押さえ込んだ。この宣言は、間もなく出るでしょう。そしてこの宣言を世界に向かって高らかに発信しましょう。
もう一度、「頑張れ東電!」。残る課題は「冷却水の循環」。これに関しては次ブログに譲ります。