福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(2)
福島原発危機に関して、初動が不十分であったとの意見が飛び交っています。迅速な初動を求めておられる方々はどんな初動のことを言っているのでしょうか。私は現場初動が見事であったと感服しております。
―― 地震津波の被災にも拘らず、福島第一/第二原発において死者が一人もでませんでした。特に大きな津波を受けた第一原発においては、750人を安全な場所に避難させました。その上で現場の原子炉制御室に50人ものオペレーターを残しました。この実績は現場指揮者の大きな功績です。後日(5月になってから)その指揮者の御名前を知りました。第一原発の吉田所長だそうです。
―― テレビインタビューにおいて吉田所長は力説されました。「防潮堤を築いてくれ。さもないと次の余震による大津波で第一原発は壊滅する」と。これは現場指揮者の切実な声として拝聴しました。
―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。
次ブログにつづきます。