福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(3)
前ブログにおいて福島原発危機に対して現場に指令を出している東電首脳部は、大東亜戦争敗戦前までの大本営陸軍部のようなものだと述べました。
―― 東電首脳だけではありません。政府もそうです。とくに西山審議官の話を聞いていると小学校低学年の際に聞いた「大本営発表」を思いだします。大戦果を報道していましたが、後になって「よくもそんな嘘を恥ずかしげもなくついていたな」という思いに同じです。因みに言うと、当時聞いた「リスボン発AP/共同」は、今の私にとってはCNNとBBCですか。
―― 現場はよくやっているので東電社員の給与20%カットは、可愛そうです。首脳のカットは必要ですが、社員のカットは必要ありません。それどころか、鬼神の如く奮戦している社員に対しては褒章金を支給すべきです。
役員報酬を50%カットすると表明しましたが、それでも役員平均は3600万円もらうそうです。とんでもない話です。福島で何の罪もないのに追い出されて生きることさえ困っている人がいるのですから、その人達と同じ生活レベルに落とすべきです。これが国民感情というものです。
―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。
次ブログにつづきます。