福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(9)
前ブログにおいて述べました。世界的みてもユニークで優れた天皇制の下で、官僚は政治家だったと。そして既得権にあぐらをかき、賞味期限が切れた官僚は、不満階層から武力攻撃をうけて政権交代してきたと。
―― 大東亜戦争前に武力で政権をとった陸軍官僚は、その武力を振り回して無謀にも米国と戦争を起こし、国土を徹底的に破壊されました。国土破壊だけでなく、国土が大幅に縮小されました。暴走した陸軍官僚の責任は大きいです。
―― 巨大官僚組織、陸軍は当然のことながら解体され、それだけでなく、陸軍と関係のない地主層、富裕層も解体されました。農地解放や公職追放や貴族廃止のことです。そして解体を受けた地主層、富裕層に代わって庶民が台頭してきました。この庶民のトップに立った階層が現在の官僚です。
―― 従来の官僚が、武力で政権をとった官僚であったことと対比して、現在の官僚は自ら武力を行使することなく、前世代の官僚、陸軍官僚が見滅した後を受けて、いわば、労せずして大きな地位を手に入れた官僚です。
しかし見方を変えると、現在の官僚も武力によって世代交代したと見ることができます。即ち大東亜戦争という武力です。他人の武力ではありますが。
福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いています。官僚制度に対する批判があるので、官僚を弁護する立場で我が国の官僚制度に関する私見を述べています。