田辺(田邉)太一蓮舟のつぶやき 翁の著書:幕末外交談から(2-22)
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徳川幕府時代の高レベルな知的財産に関して田邉太一はつぶやく。
<幕府の豊富な外国情報>
ペリー再来航の際、吉田松陰が密航を企てた。拙劣な行動である。外国事情を知りたければ幕府学問所に来ればよいのに。長州藩には外国事情は入っていなかった。10年後に長州ファイブとかいって伊藤博文等が英国に密航して経験を積んでいたが、幕府の情報には太刀打ちできなかったのだ。吉田松陰の事件が当時の各藩藩士のレベルを物語る。幕府の情報量は豊富だった。
<徳川家兵学校>
幕府陸軍のレベルの高さは、幕府が静岡藩70万石に下った際に沼津に設立した「徳川家兵学校」で証明できる。兵学校の生徒が先生格「お貸し人」として各藩から引っ張りダコだった。薩摩にも大勢貸したが、長州からは依頼はなかった。幕府と最初に戦った長州人の自尊心と意地っ張り振りが伺われる。あるいは大村益次郎率いる長州軍は本当にレベルが高かったか。
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