京都の命の水、琵琶湖疏水の設計者、田邉(辺)朔郎とそれを命じた正二位男爵枢密顧問官北垣国道が義理の親子 ― 子孫が語る(3)
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京都市内では南禅寺から平安神宮の大鳥居の前を過(よぎ)って鴨川に至り、そこで南に方向を変えて京都の中心部を鴨川沿いに下り(南行)、京都駅の近くで新幹線を下って伏見に至ります。
―― 京都市街地に顔を出す三条蹴上で、ウエスチン都ホテル京都の前の落差、薬0メートルを利用して発電が行なわれています。大津から京都に達した舟は、この落差をインクラインと称するケーブルカーで上げ下げされる。インクラインは、大東亜戦争敗戦まで利用されていました。現在永久保存の処置がとられています。
―― この外に支線があります。インクライン上部から南禅寺境内をローマ水道橋様式の水路閣で横切り、トンネルで永観堂をくぐって若王子神社にでます。そこから東山裾を、法然院、銀閣寺と辿って白河を潜り、京大農学部の北を通って京都工芸繊維大学繊維学部の南で高野川の下をくぐり、下加茂神社の北を通って植物園の南で加茂川を潜り、同志社大学の北を通って大徳寺の南で堀川に注ぎます。全長は約6キロメートルです。
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