京都の命の水、琵琶湖疏水の設計者、田邉(辺)朔郎とそれを命じた正二位男爵枢密顧問官北垣国道が義理の親子 ― 子孫が語る(8)
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勅語を賜りました。曰く「琵琶湖疏水が完成しました。官民協力の成果が上り、まことに喜ばしい。従来から美術・工芸が盛んな京都に相応しい事業である。今後この水を活用して工業を興し、量来の富の蓄積を期せ」と。
―― 国の元勲達は、競ってトンネルクラウンに石額を書きました。書いたのは、久邇宮邦彦殿下、三条実美、伊藤博文、西郷従道、山縣有朋、松方正義、井上馨です。知事北垣国道も書きました。
青年技師の田邉(辺)朔郎は英国から英国土木会特賞、米国からセントルイス万国博覧会銀賞を受賞しました。ドイツからはミュンヘンのドイツ博物館殿堂入りの栄誉を受けました。
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