田辺太一蓮舟のつぶやき 翁の著書:幕末外交談から(4-2)
前ブログからつづく。
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幕末外交談を書き終わった際の気持ち。
田邉太一はつぶやく。
<幕末全体を回顧して繰り返し繰り返し慨嘆する>
徳川幕府がやってきたことを素直に見ると、尊皇攘夷をめざして果たせずに、最初から最後まで無駄に時間を費やした歴史にすぎない。私は断固として言う。主張して曰く「徳川幕府には外交政策がなかった。外交なんてものはなかった。単に朝廷の御意向をその場しのぎで尊重し奉って攘夷を約束し、結果としてその約束が達成できなかった不毛の軌跡だった」と。
次のブログにつづく。
田邉太一はつぶやく。
<ストレス解消>
「幕府に外交のことなし。ただ朝意を奉じ、鎖国攘夷を図って遂げざる跡のみ」。これを言って長年もやもやしていたものが、一気に吹き飛んだ。もう何時でも、阿弥陀如来様の御下に参上してもよい。阿弥陀さまも「よくやってきた」と頭を撫でてくださるだろう。42歳で惜しまれて死んだ兄孫次郎に代わって次男の私が田辺家を再興したことを父石庵にほめてもらおう。
田邉太一はつぶやく。
<幕府外交はよくやった>
国内問題があったにも拘わらず、幕府は国益をまもった。樺太はやられたが、北海道、対馬、沖縄、小笠原諸島を守った。幕府外交がしっかりしていなければ、北海道と対馬はロシアに、沖縄と小笠原諸島はアメリカに占領されていた筈だ。朝鮮半島はロシアに占領され朝鮮語を話す民族はロシアの奥地に強制移住させられてロシア語圏になっていただろう。
田邉太一はつぶやく。
<幕府外交はよくやった>
国内問題があったにも拘わらず、幕府は国益をまもった。樺太はやられたが、北海道、対馬、沖縄、小笠原諸島を守った。幕府外交がしっかりしていなければ、北海道と対馬はロシアに、沖縄と小笠原諸島はアメリカに占領されていた筈だ。朝鮮半島はロシアに占領され朝鮮語を話す民族はロシアの奥地に強制移住させられてロシア語圏になっていただろう。
次のブログにつづく。