徳川宗家と柳営会-20。京都琵琶(びわ)湖疏水の建設者、祖父田邉(辺)朔郎は直参旗本だった。
柳営会に入会して最初の活動参加は「懇親会」でした。徳川宗家18代徳川恒孝様をお迎えして約50名の会員が東京神保町の学士会館に集合しました。その席で私は将軍家に「初お目見え」しました。お目見えとは、将軍の尊顔を正式に拝し奉り、かつ、お言葉を掛けていただくことを言います。そして将軍に正式にお言葉を掛けていただくことの身分のことを「お目見え以上」といいます。ほとんどの旗本は一生に一回だけ家督相続の際にお目見えを受けます。それがなんと、学士会館では18代将軍を親しく会話し、その上並んで写真に納まりました。御先祖様が聞いたら腰を抜かすでしょう。