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ISO31000の記事一覧

田邉康雄のISO31000「自己宣言」審査は、JTTASの事業へ-3

前欄で無償役務提供のことを紹介しました。役務とは、「ISO31000自己宣言評価基準」を策定するための実作業です。これを同基準の「準備分科会」の分科会長として私田邉康雄が実施します。

―― 今後JTTAS会員、かつ、JRMR会員の中から分科会員を募集することになりますが、この分科会員に必要とされる力量は以下の通りです。
1) ISO31000規格の英文を理解し、この英文を日本語で顧客企業に説明できる力量
2) 豊富なISOMS審査経験に基づく顧客企業をコンサルティングしながら評価をする力量、
3) 自分の専門分野のリスクアセスメント実務経験に基づく顧客企業をコンサルティングしながら評価する力量

 以上の力量に関しては、応募者を私、分科会長が面接して定性的に判断し、専攻します。

 ―― もっとも重要なことは、応募した分科会員が提供する分科会役務への対価は期待しないということです。このことは分科会長が無償役務提供をしているので、当然のことです。分科会長と同様に、先行投資として役務提供を考えられる人だけが選考の対象です。

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田邉康雄のISO31000「自己宣言」審査は、JTTASの事業へ-1

公益法人、経済産業省認可社団法人日本工業技術振興協会(JTTAS)は、2010年3月にリスクマネジメント研究会(JRMR)を設立しました。私は、従来からJTTAS会員でありましが、JRMR会員設立にともなってここの会員にもなりました。

―― JRMR設立は、2009年9月にリスクマネジメント国際規格31000が制定されたことに対応したものだったと聞いています。

―― 昨年(2010年)の12月に第二回目の研究会が開催されました。その席上私田邉康雄は、ある提案をしました。即ち「ISO31000自己宣言評価基準準備分科会の設立」です。
この提案は、JTTAS理事会に諮って頂くことになりました。そして去る1月28日にJTTAS事務局長松井武久さんから連絡を受けました。曰く「該分科会の設置が承認された。ついては、分科会長就任を依頼する」と。

―― これを受けて直ちに、就任承認書をJRMR会長へ送付しました。そして昨2月4日、改めて松井事務局長が弊社へ御訪問され、「協力を感謝する」と言っていただきました。

―― 私のJTTASに対する協力に関しては無報酬を提案し、これをお約束しております。これが公益法人に対する正しい姿勢であると考えています。事務局長には、この姿勢を高く評価して頂きました。

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田邉康雄のリスク管理ISO31000―自己宣言の無料審査 6

ISO審査機関は「経営に関する冬の時代」を迎えていると、前ブログにおいて書きました。なぜならば、認証取得企業において、①ISO返上、②値下げ要求の選択肢があるとからです。

―― これら選択肢のいずれも、ISO審査機関にとっては経営上致命的です。そこでこれらを回避する目的で顧客満足を諮ります。一方顧客はコンサルティングしながら審査してもらうことを期待しています。しかし審査機関はこれができません。なぜならISO17021の制限、コンサルティング禁止があるからです。


―― 現制度下では望むべくもありませんが、もしも審査の場におけるコンサルティングが許されるならば企業の「利」に繋がるでしょう。そこでISO31000では、コンサルティングしながら適合評価するという手段をとりたいと思います。

次回からは、本件に関する社団法人日本工業技術振興協会(JTTAS)の動きを紹介します。

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田邉康雄のリスク管理ISO31000―自己宣言の無料審査 5


前ブログからつづけます。形式が不要になったら、その形式を捨てるだけのことです。もしも捨てないとするならば、何か「利」になることが無ければ継続できません。言い換えると、何らかの「見返り」がなければ継続できません。

―― この状況下において認証/登録の「見返り」は何でしょうか。認証/登録そのものが販売促進に役立った時代においては、販売促進の向上が「見返り」でした。しかし時代は変わった現在、販売促進の向上は期待できません。

―― 見返りが無いならば、企業は認証/登録返上という選択肢をとります。あるいは当面、ISO審査機関に対して「認証/登録料金の引下げ」要求という選択肢をとります。

―― 実際この二つが起こっており、とくにISO9001において顕著です。「ISO返上」と「審査料金の値引き競争」です。この大きな波を受けて現在、ISO審査機関は「経営に関する冬の時代」を迎えています。

次ブログにつづきます。

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田邉康雄のリスク管理ISO31000―自己宣言の無料審査 4


 新技術開発センターによるセミナーの話を続けます。その中で説明した「コンサルティング禁止」が「ISO形骸化」に繋がる件をここで再度説明します。

 ―― 以前(1990年台)ならばISO9001認証/登録していること「自体」が見返りでした。なぜならば、ISO9001認証/登録している事実が「販売促進」になったからです。

 ―― しかしその後、事情が変化しました。製品納入の条件とする企業が減少してきたのです。販売促進に役立ったことはISOMSが普及する初期段階だけのことでした。

 ―― 普遍的な原理
形式を必要とする「物」は、最終的には必要とされる「形」だけが生き残るという原理があります。

 ―― 組織の官僚化は、この原理その典型です。そして官僚化した組織は古今東西例外なく破綻しました。我が国が導入した品質マネジメントシステム国際規格ISO9001は、この原理に基づいて形骸化したのです。「我が国」におけるISO9001の完全破綻は近いと考えています。

 コンサルティング禁止が形骸化に繋がる理由は次ブログに譲ります。

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田邉康雄のリスク管理ISO31000―自己宣言の無料審査 3


 新技術開発センターによるセミナーの話を続けます。なぜ「コンサルティング禁止」が「ISO形骸化」に繋がるのでしょうか。その理由に関しては以下に説明します。

 ―― ここで言う「コンサルティング禁止」とは、認証/登録に係る審査の場における禁止のことです。認証/登録を支援するコンサルタントによるコンサルティングのことではありません。どうか間違えないでください。

 ―― 受審企業はISO認証/登録に対して料金を支払っています。100名の企業であれば、三年間で150万円から300万円もします。認証/登録を継続する限り、この料金を支払わなければなりません。

 ―― こんな高い料金を支払っているのですから、企業としてはそれだけの見返りを当然期待します。これは甚だ自然なことです。

 次ブログに続きます。

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田邉康雄のリスク管理ISO31000―自己宣言の無料審査 2


 さて本論に入ります。さる2011年1月18日と19日にISO31000解説講演をやってきました。主催者は「技術士ISO品質管理のセミナー/通信講座」の株式会社新技術開発センターでした。

 ―― 予め御案内した講演メインタイトルは「ISO31000規格の実践探求特別講座」であり、サブタイトルは「ISO31000の原文を正しく理解して内部統制と一体化し、自己宣言しよう!!」でした。サブタイトルはもう一つありました。即ち「コーポレートガバナンスを向上し、コンプライアンスを高めよう!!」でした。

 ―― 私田邉康雄は、ISO9001やISO14001の認証/登録が形骸化している事実を紹介し、ISO17021によって規制を受けているISO審査機関に原因があると説明しました。

 ―― 私が言わんとしたことは以下の通りでした。
即ちコンサルティングが禁止されている審査員によって審査されている事実が、該「形骸化」(即ち「ISO形骸化」)の原因であると。

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田邉康雄のリスク管理ISO31000―自己宣言の無料審査 1

  
 今、リスクマネジメントに関してブログを連載しています。今回からリスクマネジメントの代わりにリスク管理という言葉も使用します。もちろん従来から使っている「リスクマネジメント」も使用します。

 ―― 今後私のブログにおいては、「リスク管理=リスクマネジメント」と御理解ください。即ち、マネジメントの日本語訳をブログの上では「管理」とすることをお許しください。理由は簡単であり、「語句が短い」からです。字数制限のある記述場所において便利だからです。

「Wikipedia」によると、
 管理とは「物事や一定の事務を管轄し取仕切ること」だそうです。そして私はこの説明に賛同してこれを採用しています。

 ―― 一方Oxford Advanced Learner's Dictionary 7th Editionによると、Management(マネジメント)とは「the act of running and controlling a business or similar organization」、即ち「ある事業やそれ同等の組織を経営し、かつ、制御する活動」だそうです。
 すなわち、ある事業をうまくやり遂げるという意味があります。私はこの説明に賛同して、「リスクマネジメント」を説明する場合にこの意味で説明しています。

 次ブログに続きます。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(6)


前ブログにおいて「ISO31000は、システム規格である」と看破し、その根拠としてデミングのシステム定義を置いたことを述べました。以下看破した理由を述べます――。

デミングによれば、システムとは――、
1) ある「目的を達成」するために
2) お互いに協力し合い、かつ、依存し合う「要素」の
3) 「複合体」

です。ここで「要素」は英語のエレメントであり、「複合体」はネットワークです。

 ―― ISO31000は、
リスク低減という目的を達成するために、お互いに協力しあい、かつ、依存しあう「コミットメント&指示」「マネジメント方法の設計」「マネジメント実行」「リスク発見」「リスク分析」「リスク分類」「リスク対処」「実行監視&軌道修正」等の要素の複合体です。

―― このことに疑いを挟む余地は、私には発見できません。

 ですから、このようなデミングの定義を採用する私は、ISO31000をシステム規格のひとつであると考えているのです。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(5)


 ISO31000自己宣言の適合性評価を無料で実施することを力説してきました。ここで話を元に戻します。さて――、

 ―― ISO31000に関して私は、リスクマネジメントシステムという言葉を使用していますが、ISO31000規格の中でシステムという言葉は使用されはいません。むしろ文章の流れから判断するに、「マネジメントシステムではない」と言っているようです。

 ―― しかし私は、私の理解する所に従ってISO31000を「リスクマネジメント『システム』規格である」と呼称しています。その根拠はデミングの定義「システム」です。

 その詳細に関しては次ブログに譲ります。
次ブログにおいてデミングのシステム定義を紹介します。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(3)


前ブログにおいて私田邉康雄がJTTASリスクマネジメント研究会へ提案した評価事業は、評価依頼企業にとって「無料」であったことを紹介しました。

私は我が国の「リスクマネジメント水準」を向上させるためには、このような「無料」評価サービス提供も出現が必要であると考えています。

―― 無料こそが該水準向上に寄与する。
と、このように思っている理由を以下に開示します。

評価を有料にすると、評価する側(評価者)に対して評価を受ける側(顧客企業)に「依存心」が発生します。即ち「お金を払っているのだから、それだけのことをして貰える筈である」と。
依存心とは、「指導」に対する「期待心」です。実際の評価に当たっては、何ら「指導」を受けることはないのですが。

―― この「依存心」の悪い方向に作用した例が、ISO9001や、ISO14001の認証/登録です。ここでは評価を求める組織が、認証/登録して貰うためにお金を支払っています。その結果、ISOの形骸化という悪い現象を招いています。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(2)

 前欄において私がJTTASへ入会した経緯を説明し、さらにJTTAS内のリスクマネジメント研究会にも入会した事実を紹介しました。

 ―― さる2010年12月6日に第二回研究会が開催されました。その席上において私はある提案をしました。以下の通りです。

 ―― JITTASの評価事業
 が、その提案です。そこで、

「評価」
 とは、ISO31000適合自己宣言に対する「JTTASの個別評価」のことを言います。私はすでにこのブログや、その他のメディアを通じて「ISO31000は認証/登録を期待してはならず、企業は自主的にリスクマネジメントシステムを構築して、その事実を自己宣言するべきである」と主張しています。また――、

「評価事業」
 とは、企業の依頼をうけて、企業のために適合を評価し、その評価結果を公表することを言います。しかし事業とは言っても、営利的ビジネスは意味しません。国がやっている助成事業のようなものです。すなわち受益者にとって無料の評価事業です。

 ―― 私個人的には、我が国のリスクマネジメント水準を向上させるためには、「無料の助成事業」が、評価事業の「あるべき姿」であると思っています。現に私がJTTASのRM研究会に提案した評価事業は、評価依頼者にとって「無料」でした。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(1)

 社団法人日本工業技術振興協会(JTTAS)を御存知でしょうか。経済産業省認定の公益法人です。私は2007年の秋に入会しました。

 ―― 入会の動機は三菱化学時代の後輩である同協会事務局長による入会勧誘であり、これを受けて入会しました。最初の活動は私が推進している「生涯現役エンジニア」講演でした。
同名の著書を紹介しつつ技術者(エンジニア)が、定年退職した後も現役で命尽きるまでエンジニアとして社会貢献する道を開示しました。講演は私の実例を開示したものでした。

―― 入会勧誘の目的は所定会員数が減少しつつあったので、社団法人認可基準を満たさなくなる危惧があると事務局長等が判断し、積極的な入会勧誘をうけたものでした。
私は快諾して入会するとともに、有限会社田辺コンサルタント・グループのメンバーにも紹介して入会してもらいました。

―― このような経緯で入会したJTTASに2010年にリスクマネジメント研究会が発足したので私も研究会に入会しました。

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田邉康雄リスクマネジメントの国際規格ISO31000自己宣言コンサルタント(17)

 
 前ブログにおいてビジネスエデュケーションセンター株式会社から電話を受けたことを紹介しました。そして拒否反応が発生したことを紹介しました。

 ―― しかしリスクマネジメント協会という名称は気になりました。そこでインターネットで検索してこの協会のホームページを開いて見ました。
ホームページの記載によるものは、立派な内容でした。名だたる一流企業が法人会員として名前を連ね、かつ、個人正会員が約一万名いるとのことを知りました。

 ―― そこで今度は私の方から、ビジネスエデュケーションセンター株式会社の島名さんへ電話しました。電話して曰く「30万円を支払って通信講座とウエブテストを受験したい」と。

 ―― このような経緯を経て所定の試験に合格し、2010年6月にリスクマネジメント協会の正会員として登録を受けました。

 この話に関連して次ブログから、社団法人日本工業技術振興協会(JTTAS)リスクマネジメント研究会の話をします。

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田邉康雄リスクマネジメントの国際規格ISO31000自己宣言コンサルタント(16)


 前ブログにおいて、ビジネスリスクマネジャー養成講座(全研)ビジネスリスク編による「リスクマネジメント」定義を紹介しました。

 ―― 私田邉康雄は、この講座によってリスクマネジメントを勉強しました。その経緯は以下の通りです。昨(2010)年の今(12月)頃、ビジネスエデュケーションセンター株式会社の島名さんという方から電話を受けました。

「あなたは合格しました」
 と、電話の主は言いました。

 ―― これを聞いた瞬間に、頭のテッペンから足のつま先まで、拒否反応によって体が震えました。「悪徳資格商法だ。引っかからないぞ」と。そして直ちに電話を切りました。

 ―― 切る前に聞いた情報は以下の通りでした。
 私のホームページに記載してある私の経歴は、ビジネスエデュケーションセンター株式会社の専門家枠基準をクリアーしている。
 通常なら通学によって1年以上勉強してやっと取得できる資格が、私の場合は、通信教育とウエブテストによって取得できる。通信教育の費用は30万円である。

 ―― 次ブログへ続きます。

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