トップページ
税理士 会計士 行政書士 司法書士 社労士
弁護士 弁理士 中小企業診断士 経営コンサルタント 保険代理店

メイン

リスクマネジメントの記事一覧

原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(3)

前ブログにおいて、第二東電が三菱化学、新日本製鉄、新日本石油精製などの電力卸業者から自由に購入して小売販売できると言いました。

―― 話変って通信線路の場合は、自前の線路をどこかに(少しでよいから)もっていることが認可の条件だそうです。たとえばソフトバンクが通信線路業者として認可されていますが、自前の線路をもっています。これに倣って第二東電もどこかに(少しでも)自前の線路をもつことを認可の条件としてもよいです。

―― あるいは、別のやり方があります。東電は、配電網(電力グリッド)だけの会社にします。発電所は切り離します。そして複数の発電所から電力を卸してもらいます。発電所建設の認可条件は緩くして三菱化学、新日本製鉄、新日本石油精製などの民間事業者が参入し易いようにします。

―― 新日本石油精製の根岸製油所においては、アスファルトの有効利用を図ってこれをガス化し、そのガスを利用してガスタービンを駆動して発電し、この電力を東電に卸売りしているそうです。新聞で知りました。

 ―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(3)の続きを読む ≫

原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(2)

前ブログにおいて、電柱に通信線路のNTTとKDDI(元第二電電)が平行して敷設されていることを紹介しました。

―― これと同じことが、電力線路で実現しても技術的には不思議ではありません。仮に第二東電が設立されたとしましょう。すると電柱に東電の線路と、「第二東電」の線路が敷設されるでしょう。このことは技術的には不可能ではありません。すると「電気をどちらから購入してもよい」という状態になります。
あるいは、KDDIがNTTのメタル線路を使用しているように、第二東電が接続料を支払って東電の動力線路を借用することも技術的には問題がありません。

―― しかし今から第二東電が動力線路を広い地域に亘って敷設することは、コストの面で現実的ではないでしょう。この場合、第二東電が東電の線路を借用して借用料を支払うのが現実的。通信の場合の「接続料」に同じことです。

―― ですから第二東電の設立が切望されます。しかし第二東電は、東電を分割して設立するのではなく、純粋に民間の資本で設立されることが切望されます。第二電電が京セラの出資で設立されましたが、同じようなものを切望します。

―― このような環境では東電も第二東電も自由に電力を卸業者から購入できます。例えば三菱化学、新日本製鉄、新日本石油精製などの素材エネルギー産業の工場に設置した発電所から購入します。購入した電力を工場や家庭に小売販売します。

 ―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(2)の続きを読む ≫

原発危機 ISO31000リスクマネジメント電力自由化(1)


福島原発危機を契機として「電力自由化」が論議の俎上に上がりました。本日からこれをテーマにして連載ブログを書きます。

最近私は、メタル通信線路とガラス光通信線路をNTTからKDDIへ変更しました。変更は容易であり、当方から通告するだけでした。どちらを使用するかについて選択肢が私にあったからです。その結果、従来に増して良好、かつ、安価な通信サービスを受けられるようになりました。

―― 私の自宅の前に設置されている電柱は、東電の所有物です。そしてNTTが一部借用。そのことは電柱に貼り付けられている銘板で分かります。最上段には6600ボルトの電力線路が敷設。そして最下段には通信線路が敷設されています。少し離れた道路ではNTTが所有し、東電が一部借用している電柱があります。

―― メタル(導電性金属ケーブル)通信線路はNTTが所有しています。これにKDDIが相乗り。すなわちKDDIはNTTに接続料を支払って利用しています。ですからKDDIに切り替える際は、NTTの電話交換機からKDDIの交換機へと切り替えてもらいました。

―― 一方、ひかり通信線路は、KDDI独自のものです。私はKDDIの線路(ケーブル)を引いた後で、NTT線路を引き払って貰いました。KDDIとはかつての「第二電電」です。国際電電(KDD)と合併してKDDIとなりました。
もともと東電の光ケーブル(TEPCO ひかり)だったのですが、DTIに売却し、DTIがKDDIに売却しました。その都度、切り替えて続きがあって煩わしい思いをしました。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

原発危機 ISO31000リスクマネジメント電力自由化(1)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(10)

 前ブログで、具体的な「安全対策」を福島県議員や福島県知事に求める選挙をしてこなかった福島県民にも一端の責任があると言いました。

―― 原子力発電技術は、今後の日本の発展のために必要な技術です。
この事実を認め、その上で「絶対安全の根拠を議論させよ」と要求し、これを選挙の争点にすることが必要です。
即ち、「具体的安全対策を県民に開示してその妥当性を原子力推進関係者『以外』の専門家を参加させて議論させよ」と要求し、これを選挙の争点にすることが必要です。

―― 今ここで「原子力専門家以外」と言ったことには意味があります。「原子力は難しい技術である」という言葉を「隠れ蓑」にして、該専門家以外の専門家から口を挟まれる余地を封じてきたのが、これまでの国の原子力政策でした。

―― しかしながら、原子力発電はさほど難しい技術ではありません。発電の部分は、コンベンショナルな(従来からある)技術です。熱を水に与えて蒸発させ、その蒸気を用いてタービンを回し、その力によってダイナモを回すだけです。日本では明治中期にすでに導入され、技術改善が進み、それから120年以上が経過しています。
これは機械工学の分野であり、我が国においてこの技術を牽引したのが工部大学校(Imperial College of Engineering)機械工学科の流れを汲む帝国大学工科大学機械工学科(現東京大学大学院工学研究科機械工学専攻)と東芝/日立などのメーカーでした。現在ではすでに出来上がった技術であり世界最高レベルを誇ります。因みに私の父親田邉多聞は東京帝国大学工科大学機械工学科に入学して内燃機(ガソリンエンジン)を学び、1921(大正10)年に東京帝国大学工学部機械工学科を卒業しました。

―― 話もどって難しいのは、①燃料棒の発熱量「制御方法」と、②暴走した際の「制圧方法」だけであり、これら二件に関する我が国の専門家のレベルは、核兵器保有国の専門家に比べると核爆弾の爆発実験の経験がない分だけ低いと言わざるを得ません。前述した機械工学が世界最高レベルであることとは対照的です。
専門家の顔をした大学教授が、テレビの前で何をしゃべったかを国民の多くが知ってしまいました。我が国を代表する大学であり、原子力の看板を掲げる東大、京大、東京工大の教授達も無知をさらけ出しました。この分野における専門家と非専門家(しろうと)の差はたいした事がないのです。レベルの高い核保有国から見ると「50歩100歩」に見えるでしょう。

「原子力は分かる」
と自信をもって安全性を議論の俎上にあげましょう。そして原子力発電所をもつ各地の県の県民がこのような議論をする選挙を行い、国政へもこのような議論をする選挙を行なって我々の日本をさらに発展させましょう。そうすれば日本の明るい未来があります。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

以上で初動に関するブログを完了します。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(10)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(9)

前ブログにおいて東電は、原子炉リアクターを「ブラックボックス」のままオペレーションした、単なるオペレーターに過ぎなかったといいました。

―― 初動に関して私の結論をいいます。
初動の遅れが取りざたされていますが、東電は単なるオペレーターに過ぎませんから、こんな大きな事故に対する初動の方法は、それを知らなかったのです。
知らない東電に自分達の土地で「知らないまま」にオペレーションさせてきて、絶対安全という言葉を盲目的に信じて、具体的な安全対策について追求をしてこなかった福島県にも責任の一端があります。また言葉だけの「絶対安全」を言質にとって、それで安心していた県民にも同様に一端の責任があります。

―― 福島県民にも責任の一端がある。
と、今言いました。
「何の罪もない人々を不幸に陥れる」として世間の同情の声目が福島県民に寄せられる中で、このような大胆な意見を開示することは勇気の要ることです。
しかし敢えて言います。「具体的な「安全対策」を福島県議会議員や福島県知事に求める選挙をしてこなかった福島県民にも一端の責任がある」と。

「すべてが東電の責任である」という考え方をとならば、今後の日本の発展はあり得ません。原子力に関して「賛成派」「反対派」というオールオアナッシングの選挙では、不毛の論議を呼ぶだけです。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(9)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(8)

前ブログにおいて、東京電力は原子炉リアクターを自ら設計していなかったと言いました。

―― さらなる実際の大筋は以下の通りです。
「東芝/日立はこのリアクター設計図をGEから開示を受けてその通りに製作した。「なぜそのような設計になっているか」について知らされなかったので、東芝/日立はいわゆる「ブラックボックス」のまま製作した。製作したリアクターを東電に引き渡した。東電は、基本設計データを知らされないまま、オペレーションした」と。

―― もちろん部外者の私にとっては推定です。しかしこの推定は石油化学コンビナートの中核プラントをオペレーション側(三菱化学)として設計成功した経験に基づいていまから、さほど違っているとは思えません。

―― ブラックボックス
このような東電オペレーターが、リアクターに大事故が発生した場合に、リアクターの中で何が起こっているかを知る術はありません。GEに聞かないと分からないのです。
三菱化学のプラントの例では、オペレーターがリアクター内部を知り尽くしています。因みに三菱化学の設計者は私、田邉康雄です。そして優れた設計をした故に大河内記念生産賞の「特賞」を1986年に受賞しました。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(8)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(7)

前ブログにおいて、三菱化学は、石油化学コンビナートにおける中核プラントの建設に際して自らリアクターの設計を実施したと言いました。

―― これを原子炉リアクターに譬えると、以下のようになります。
「東京電力の自社研究所が濃縮ウランペレットを開発した。発電所付属の技術部がパイロットプラントを設計建設して実証し、商業用原子力発電プラント建設のための基礎データを取得した。そのデータを用いてコンピュータを駆使して商業用原子力発電プラントのリアクターを基本設計した。この基本設計データを東芝/日立に示してリアクターそのものを詳細機械設計してもらい、提出された設計図を何度も修正して納得の行く設計図とした。この図を基にして東芝/日立はリアクターを製作した」と。

―― 実際の原子炉設計は違います。
GEの自社研究所が濃縮ウランペレットを開発しました。GEの発電所付属の技術部がパイロットプラントを設計・建設して実証し、商業用原子力発電プラント建設のための基礎データを取得しました。そのデータを用いてコンピュータを駆使して商業用原子力発電プラントのリアクターを基本設計しました。この基本設計データをGEのリアクター製作部門に示してリアクターそのものを詳細機械設計させました。提出された設計図を何度も修正して納得の行く設計図としました。この図を基にしてGEがリアクターを製作しました。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(7)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(6)

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(6)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(5)

 前ブログにおいて「初動が遅れたのは司令部だった」と述べました。遅れたどころか、「無駄な初動を行なって、その分だけ必要な初動が遅れた」と述べました。

―― 原子炉の、こんな大きなトラブルシューティング(事故制圧)は東電さんには無理です。東電さんの本業は、配電網(グリッド)をもっていて需要者に電気を配ることです。ここには多大なノウハウをもっています。しかし発電プラントに関しては、単なるオペレーターに過ぎません。プラントは、プラントメーカーが製作したものです。しかも破壊した原子炉の制圧作業は。今回が始めての経験であり、経験不足です。

―― 原子炉の中で何が起こっているか、想像すらもできない。だから適切な処置指令ができない。現場は鬼神の如く頑張っているが、司令部がダメ。戦闘を経験していない旧帝国陸軍司令部に同じです。

―― トラブルシューティングは、東電にとって荷が重いのです。これは鉄道に同じです。重大な車両故障が発生した際に、運転手に対して「修理せよ」と言っているに等しいのです。東電の中には、(当たり前ですが)こんな重大な原子炉「修理」経験をした人材がいません。オペレーターに過ぎないのです。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(5)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(4)

 前ブログにおいて初動をよくやっている東電社員の20%給料カットは可愛そうだと述べました。初動が遅れたのは司令部です。だから司令部を100%カットにすべきだと述べました。

 ―― 司令部は遅れた上に「無駄な」初動をやりました。前線指揮官を無視して自衛隊によるヘリコプター散水や、警視庁によるデモ制圧用高圧放水銃や、東京消防庁による高所散水車による散水など、無意味な指示を乱発したことは、正にインパール作戦やポートモレスビー攻略作戦を命じた大本営陸軍部と同じレベルです。

 ―― ヘリコプターによる散水は、「漫画である」と外国のテレビが揶揄していました。まじめに命令に従って出動した自衛隊員が可愛そうです。同じことが、警視庁のデモ制圧散水銃と東京消防庁の高所散水車にも言えます。特にデモ制圧銃は現場に到着したものの、目標に水が届かずすごすごと引き返す図が放映されました。これは正に漫画でした。引き下がったテレビ漫画を見て家内と共に思わず「ワハハ」と笑ってしまいました。隊員には申し訳ないことをしてしまいました。

―― 司令部が無駄なことをやった分だけ、真に必要な処置が遅れました。必要処置とは、外部電源受け入れ設備回復と、水循環設備の回復です。現場所長に任せて必要なことを迅速にやるべきでした。無駄なことをやった分だけ汚染水が増加しました。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(4)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(3)

前ブログにおいて福島原発危機に対して現場に指令を出している東電首脳部は、大東亜戦争敗戦前までの大本営陸軍部のようなものだと述べました。

―― 東電首脳だけではありません。政府もそうです。とくに西山審議官の話を聞いていると小学校低学年の際に聞いた「大本営発表」を思いだします。大戦果を報道していましたが、後になって「よくもそんな嘘を恥ずかしげもなくついていたな」という思いに同じです。因みに言うと、当時聞いた「リスボン発AP/共同」は、今の私にとってはCNNとBBCですか。

―― 現場はよくやっているので東電社員の給与20%カットは、可愛そうです。首脳のカットは必要ですが、社員のカットは必要ありません。それどころか、鬼神の如く奮戦している社員に対しては褒章金を支給すべきです。
役員報酬を50%カットすると表明しましたが、それでも役員平均は3600万円もらうそうです。とんでもない話です。福島で何の罪もないのに追い出されて生きることさえ困っている人がいるのですから、その人達と同じ生活レベルに落とすべきです。これが国民感情というものです。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(3)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(2)

福島原発危機に関して、初動が不十分であったとの意見が飛び交っています。迅速な初動を求めておられる方々はどんな初動のことを言っているのでしょうか。私は現場初動が見事であったと感服しております。

 ―― 地震津波の被災にも拘らず、福島第一/第二原発において死者が一人もでませんでした。特に大きな津波を受けた第一原発においては、750人を安全な場所に避難させました。その上で現場の原子炉制御室に50人ものオペレーターを残しました。この実績は現場指揮者の大きな功績です。後日(5月になってから)その指揮者の御名前を知りました。第一原発の吉田所長だそうです。

 ―― テレビインタビューにおいて吉田所長は力説されました。「防潮堤を築いてくれ。さもないと次の余震による大津波で第一原発は壊滅する」と。これは現場指揮者の切実な声として拝聴しました。

 ―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(2)の続きを読む ≫

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(1)

 福島原発危機に関して、初動が不十分であったとの意見が飛び交っています。迅速な初動を求めておられる方々はどんな初動のことを言っているのでしょうか。私は現場初動が見事であったと感服しております。

 ―― 地震津波の被災にも拘らず、福島第一/第二原発において死者が一人もでませんでした。特に大きな津波を受けた第一原発においては、750人を安全な場所に避難させました。その上で現場の原子炉制御室に50人ものオペレーターを残しました。この実績は現場指揮者の大きな功績です。後日(5月になってから)その指揮者の御名前を知りました。第一原発の吉田所長だそうです。

 ―― テレビインタビューにおいて吉田所長は力説されました。「防潮堤を築いてくれ。さもないと次の余震による大津波で第一原発は壊滅する」と。これは現場指揮者の切実な声として拝聴しました。

 ―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

 次ブログにつづきます。

福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(1)の続きを読む ≫

の続きを読む ≫

田邉康雄のセミナー - 福島原発とISO31000 (1)

リスクマネジメントの国際規格ISO31000が普及期を迎えようとしています。この期に当たって東京電力福島第一原子力発電所の地震・津波による被災事故が発生しました。この事故により、リスクマネジメントに関する国家的関心が高まっています。

―― 私田邉康雄は、去る3月13日の水素爆発の日から、4月1日まで現場で頑張っておられる作業員に声援を送りました。その結果、3月22日に現場作業員の御家族から感謝のお電話を受けました。「声援をありがとう。私達のことを分かってくれる人が居てうれしい」と。

―― さて今言及しているISO31000は、リスクマネジメントの国際規格です。繰り返しますが、今その普及期を迎えようとしています。そして私田邉康雄は、その普及のためにセミナーをやっています。以下の通りです。

―― 新技術開発センターの公開セミナーにおいて講師をやります。以下の通りです。
1)  来る6月8日(水)に機械振興会館(東京タワー正面)において定員100名でISO31000の基礎編(規格解説)半日(午後)セミナーを実施します。受講料は1人9,8000円です。
2)  来る6月29日(水)に新技術開発センター(東京メトロ麹町駅徒歩5分)研修室において定員20名でISO31000の応用編(規格の活用)一日セミナーを実施します。受講料は1人39,800円です。基礎編を受講された方は、5,000円の割引があります。
何れもテキストが充実しています。これらテキストだけでも受講の価値があります。ISO専門誌「アイソス」2011年6月号において「特集」「福島原発クライシスにからISO31000の活用を考える」を副読本に使用します。この特集は田邉康雄が執筆したものであり、22ページに亘る大作です。

 以上の2つのセミナーに御関心のある方は、このブログのトラックバックを利用して私に御連絡いただいても結構ですし、あるいは、「お問合せ」を御利用になっても結構ですし、さらにはグーグルやヤァフーに「新技術開発センター」を入力して検索し、出てきた画面において「セミナー」をクリックするとセミナー一覧表がでます。この中から今紹介したセミナーを選んでいただくと直接申し込みもできます。

 次回ブログにおいて、セミナー内容を一部紹介します。

田邉康雄のセミナー - 福島原発とISO31000 (1)の続きを読む ≫

アーカイブ

最近のエントリー

このページのトップへ