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福島原発爆発の記事一覧

福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(2)


前ブログにおいて、官僚に「間違い」もなければ「暴走」もないといいました。

しかし官僚が暴走した例はあります。例示すると、大東亜戦争前の我が国において官僚が「暴走し」、その結果大きな「間違い」を犯しました。

―― その官僚とは大日本帝国陸軍です。「軍艦」で構成されている大日本帝国海軍に比べて、「人」で構成されている陸軍は、典型的な官僚組織でした。

―― 陸軍という官僚組織が大きな間違いを犯し、その結果領土と領海は、何分の一かに大きく削減されました。

―― 歴史に「もし」はありませんが、もしも大東亜戦争をしなければ、日本の領土・領海の面積は、世界の約1/5を占める広大なものでした。とくに領海が大きなものでした。

―― 領土・領海が大きく削減されましたが、幸いにして豊かな日本列島の「山河」が残りました。ですから、復興することができました。「国敗れて山河あり」とは、正にこのことでした。

福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いています。その関連で、我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(1)

前ブログにおいて電力の地域独占を許してきたことは、我が国の官僚制度と強い結びつきがあると述べました。今回からその官僚制度に関して思うところを開示します。

―― 福島原発に関して「原子力政策が間違っていた。官僚の暴走だった」との意見が飛び交っています。果たしてそうでしょうか。私の知る限りにおいては、官僚に「間違い」もなければ「暴走」もありません。

―― 官僚の「無謬性」ということばを御存知でしょうか。官僚のやったことに間違いはないのです。

―― また暴走をしないことが、我が国官僚の特徴なのです。官僚は決して暴走しません。

福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いています。その関連で、我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(12)

前ブログにおいて、製造と販売を分離して成功した例を挙げました。話を東電の地域独占に戻します。

―― 通信線路の場合は、自前の線路をどこかに(少しでよいから)もっていることが認可の条件だそうです。たとえばソフトバンクが通信線路業者として認可されていますが、自前の線路をもっています。これに倣って第二東電もどこかに(少しでも)自前の線路をもつことを認可の条件としてもよいです。

―― あるいは、別のやり方があります。東電は、配電網(電力グリッド)だけの会社にします。そして発電所は切り離します。そして複数の発電所から電力を卸してもらいます。電源開発株式会社や日本原子力発電株式会社から卸してもらっていることに同じです。さらに発電所建設の認可条件は緩くして三菱化学、新日本製鉄、新日本石油精製などの民間事業者が参入し易いようにします。

―― 電力の「地域独占」を許してきたことは、我が国の官僚制度とつよく関係があると思っています。ついては明日から、その官僚制度に対して思っていることを述べてみたいと思います。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。
 

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(11)


前ブログにおいて、真に国家のことを思うなら、能率を考えるべきだといいました。

真に国家のことを考えたかどうかは知りませんが、組織分割により能率アップした例があります。製造と販売を別組織にすると能率が挙がった例。例えば以下の例です。

<自動車>   トヨタ自動車   トヨタ自動車販売
<石油製品>  新日本石油精製  日本石油
         東燃ゼネラル   エッソ/モービル 

―― 製造と販売は、全く別の機能であり、この機能を果たすためには、全く異なる力量が求められます。

東京電力が、電力ケーブルと発電所を地域独占していることはまことに奇異な状況です。製造(発電)と販売(電力ケーブル)が一緒ですから。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(10)


前ブログにおいて、電電公社や国鉄の独占を崩したのは、国を思う政治家だったと述べました。

―― 今の政治家が「真に国家」のことを考えているのでしょうか。とてもそのようには思えません。東電幹部が「真に国家」のことを考えているのでしょうか。とてもそのようには思えません。
―― 地震津波を「想定外」として嘯(うそぶ)いている姿に「国家」を思う姿は微塵も感じられません。単なる個人的保身に走る惨めな老人の姿だけです。「鉄は国家なり」を合言葉にして国に対して石炭/鉄鋼への傾斜経済をもとめて戦後日本の復興に励んだ八幡製鉄や富士製鉄の経営陣を見習ってほしいものです。「千葉製鉄所にぺんぺん草を生やさせて見せる」と一万田日銀総裁に言われても、リスクを冒して製鋼メーカーから銑鋼一貫メーカーへの脱皮を成功させた川崎製鉄の西山社長を見習ってほしいものです。

―― また東電の祖であり、国家のことを案じた「電力の鬼」松永安ヱ門様は、徹底的な官僚嫌いだったと聞きます。そして徹底的な民間論者だったと聞きます。現在の東電が経済産業省と「べったり」の関係であることはどうしたことでしょうか。松永安ヱ門様が聞いたらなんと言われるでしょうか。

―― 真に国家のことを考えたのなら、能率アップを考えるべきです。国際的にみても、決して安いとは言えない電力を供給しつづけてきた独占電力会社が国家のことを考えて行動してきたとは、とても思えません。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(9)


前ブログにおいて、東電が電力ケーブルとそれに乗せるサービスである「電力」の両方を事業として所有し、かつ、競合者が居ないという事実は「奇異」でしかないと述べました。

―― 電電公社(NTT)の通信独占を崩したのは、第二電電を起業した民間企業の京セラです。郵政省(現総務省)の牙城を崩しました。郵政大臣にも国を思う政治家がいました。その政治家は自民党です。また国鉄の長距離鉄道輸送独占を切り崩したのは、中曽根康弘さんです。国を思う政治家です。

―― 自民党は立派な政党であり、私は最近まで継続的に支持してきました。しかし自民党の中に「族議員」と称する特定の利益団体の利益を代表する議員がいることを知って支持をやめました。例示すると、建設族議員です。いわゆる「箱もの」を地方公共体に作らせて生きている議員です。

―― 電力にも電力族議員がいるのかと思ったのですが、いないようです。その代わりに電力会社、あるいはその幹部から自民党に多大な献金がでていることを知りました(新聞情報)。これでは族議員と同じ悪効果を及ぼすので、今後も自民党の応援はやめます。だからと言って民主党を応援するのではありません。
真に国家のことを考え、100年以上の歴史のある日本特有の「すばらしい」官僚制度をうまく活用する政治家が、党派を超えて出現することを期待します。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(8)


前ブログにおいて、JR、NTT、ガスとの比較表を見て、東電の「競合者無し」という独占状況は突出していると述べました。

―― この表から見ると、東電が電力ケーブルとそれに乗せるサービスである「電力」の両方を事業として所有し、かつ、競合者が居ないという事実は「奇異」でしかありません。こんな状況を許していた政府の無能を怪しみます。指導したのは自民党でしょうか。

―― JR東日本は鉄道レールを所有し、それに載せるサービスとして「列車運行」を事業としています。しかし競合者が居ます。例えば、東京小田原間の列車運行サービスに対して「小田急」という競合者です。
だから料金値上げに対する抑制力のみならず、労働組合の勝手な論理によるストに対する抑制力にもなっています。JRの独占を崩した人は中曽根さんです。そして中曽根さんは自民党です。真に国家のことを思う人は自民党にもいました。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(7)


前ブログにおいて「東電に対して安定供給と引き換えに独占を許してきたが、もう国民が許さない」と書きました。

―― 私の事務所に引いてあるKDDIの「au ひかり」ケーブルは、もともと東電の「TEPCO ひかり」でした。なんと東電が通信事業にまで進出していたのです。現在テレビに出てくる東電の武藤副社長(背の高い人)は、前歴が通信事業本部長だったそうです。

―― 電気事業者が通信にまで進出するなどはとんでもないことでした。DTIに売却したのは、政府からの指導だったと思います。いやそう信じます。そうでなければならないからです。

―― ここで公共の施設、サービスである鉄道、通信、都市ガスと電力とを比較して見ましょう。まず表を作成しました。以下の通りです。

       <所有線路>   <線路に載せるサービス> <競合者>
<東京電力>   電力ケーブル     電力         無       
<JR東日本>  鉄道レール      列車運行       私鉄、公鉄 
<NTT東日本> 通信ケーブル     無          KDDI、SB
<東京ガス>   ガスパイプ      都市ガス       灯油、LPG

この表でみると、東電の「競合者無し」という独占状況は突出しています。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(6)


前ブログにおいて、「電力自由化」が2000年に実現したものの、不十分であったと言いました。参入条件が厳しすぎたために、形式的な自由化だったのです。

―― 東電に対して政府は、安定供給と引き換えに独占を許してきたのですが、その安定供給が果たせなくなって「計画停電」などの経済活動に著しい支障をきたしている東電です。もう独占は許されません。国民が許しません。

―― 因みに言うと、計画停電の「計画」という言葉はとても失礼な言葉です。計画という言葉には、「送電側は計画して事前にお知らせしているのだから受電側は準備できるだろう」という押し付けがましい姿勢がチラホラ見え隠れします。

―― 自分達の発電機を立ち上げたり、止めたりするのにどれだけ時間を要するのでしょうか。そのことを考えれば「計画」などという言葉は使用できない筈です。計画停電するなら、東電本社のある東京都千代田区からやってほしいと思います。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(5)

前ブログにおいて、アスファルトのガス化プラントは大きな石油化学プラントであると言いました。

―― 一応2000年に「電力自由化」が実現しました。しかし形式だけです。グリッド(配電網のこと)につなぎ込む際の条件が厳しくて自由化率が上がらないそうです。現在2%(テレビ情報)であり、大規模工場で信頼性の極めて高い発電機によって起こしている電気だけが受け入れられるからです。意図的に条件を厳しくしているとしか思えません。

―― 契約は以下のような形になるでしょう。「私田邉康雄は、三菱化学から電力を購入します。万が一、発電所のトラブルによって電力購入できなくなっても文句は言いません」と。そして万が一に備えて新日本石油と契約しておくことになるでしょう。

―― 消費者にとっては電力料金が安くなるというメリットがあります。一方国にとっては、発電所の立地に対する制約が少なくなり、電力不足が解消されます。競争原理が働いた場での資本主義に相応しい供給/消費の構図が出来上がります。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(4)

前ブログにおいて、新日本石油精製の根岸製油所はアスファルトの有効利用を図って発電所を建設し、その電力を東電に卸売りしていると言いました(新聞情報)。

―― 私は石油化学プラントの専門家ですからその発電プラントの様子は容易に想像できます。即ち想像するに、アスファルトのガス化プラント収納建屋は、ガスタービン発電機収納建屋よりも遥かに大型です。その分だけ建設費が嵩みます。これは外観上、発電所というよりは、石油化学プラントです。
この想像の源は、勤務していた三菱化学の四日市事業所の、アスファルトを原料とする「シェルのガス化炉」です。水素を得る目的のプラントでした。

―― シェルのガス化炉は安定化するまでに多くの時間を要します。また不安定であり、2つの炉を設置して交代で操業します。不安定ですから、予期せぬシャットダウンに備えて大きなガスホルダーが必要です。
ガスタービンを回すだけなら、灯油の直焚きで事足りるのに、なぜアスファルトのガス化によるガスタービン発電なのでしょうか。
ジェット機は灯油でガスタービンを回して飛行しています。発電を灯油燃料タービンでやってはダメなのでしょうか。不思議に思われませんか。

―― それは認可条件をクリアーするためです。
価値の低いアスファルトを有効利用するという大儀名分がないと認可しないのです(新聞情報)。灯油を使う。あるいはLNGを使うでは認可されないのです。この方が建設費を勘案するとトータル安いのに。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(3)

前ブログにおいて、第二東電が三菱化学、新日本製鉄、新日本石油精製などの電力卸業者から自由に購入して小売販売できると言いました。

―― 話変って通信線路の場合は、自前の線路をどこかに(少しでよいから)もっていることが認可の条件だそうです。たとえばソフトバンクが通信線路業者として認可されていますが、自前の線路をもっています。これに倣って第二東電もどこかに(少しでも)自前の線路をもつことを認可の条件としてもよいです。

―― あるいは、別のやり方があります。東電は、配電網(電力グリッド)だけの会社にします。発電所は切り離します。そして複数の発電所から電力を卸してもらいます。発電所建設の認可条件は緩くして三菱化学、新日本製鉄、新日本石油精製などの民間事業者が参入し易いようにします。

―― 新日本石油精製の根岸製油所においては、アスファルトの有効利用を図ってこれをガス化し、そのガスを利用してガスタービンを駆動して発電し、この電力を東電に卸売りしているそうです。新聞で知りました。

 ―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント 電力自由化(2)

前ブログにおいて、電柱に通信線路のNTTとKDDI(元第二電電)が平行して敷設されていることを紹介しました。

―― これと同じことが、電力線路で実現しても技術的には不思議ではありません。仮に第二東電が設立されたとしましょう。すると電柱に東電の線路と、「第二東電」の線路が敷設されるでしょう。このことは技術的には不可能ではありません。すると「電気をどちらから購入してもよい」という状態になります。
あるいは、KDDIがNTTのメタル線路を使用しているように、第二東電が接続料を支払って東電の動力線路を借用することも技術的には問題がありません。

―― しかし今から第二東電が動力線路を広い地域に亘って敷設することは、コストの面で現実的ではないでしょう。この場合、第二東電が東電の線路を借用して借用料を支払うのが現実的。通信の場合の「接続料」に同じことです。

―― ですから第二東電の設立が切望されます。しかし第二東電は、東電を分割して設立するのではなく、純粋に民間の資本で設立されることが切望されます。第二電電が京セラの出資で設立されましたが、同じようなものを切望します。

―― このような環境では東電も第二東電も自由に電力を卸業者から購入できます。例えば三菱化学、新日本製鉄、新日本石油精製などの素材エネルギー産業の工場に設置した発電所から購入します。購入した電力を工場や家庭に小売販売します。

 ―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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原発危機 ISO31000リスクマネジメント電力自由化(1)


福島原発危機を契機として「電力自由化」が論議の俎上に上がりました。本日からこれをテーマにして連載ブログを書きます。

最近私は、メタル通信線路とガラス光通信線路をNTTからKDDIへ変更しました。変更は容易であり、当方から通告するだけでした。どちらを使用するかについて選択肢が私にあったからです。その結果、従来に増して良好、かつ、安価な通信サービスを受けられるようになりました。

―― 私の自宅の前に設置されている電柱は、東電の所有物です。そしてNTTが一部借用。そのことは電柱に貼り付けられている銘板で分かります。最上段には6600ボルトの電力線路が敷設。そして最下段には通信線路が敷設されています。少し離れた道路ではNTTが所有し、東電が一部借用している電柱があります。

―― メタル(導電性金属ケーブル)通信線路はNTTが所有しています。これにKDDIが相乗り。すなわちKDDIはNTTに接続料を支払って利用しています。ですからKDDIに切り替える際は、NTTの電話交換機からKDDIの交換機へと切り替えてもらいました。

―― 一方、ひかり通信線路は、KDDI独自のものです。私はKDDIの線路(ケーブル)を引いた後で、NTT線路を引き払って貰いました。KDDIとはかつての「第二電電」です。国際電電(KDD)と合併してKDDIとなりました。
もともと東電の光ケーブル(TEPCO ひかり)だったのですが、DTIに売却し、DTIがKDDIに売却しました。その都度、切り替えて続きがあって煩わしい思いをしました。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

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福島原発危機 ― ISO31000リスクマネジメント 初動(10)

 前ブログで、具体的な「安全対策」を福島県議員や福島県知事に求める選挙をしてこなかった福島県民にも一端の責任があると言いました。

―― 原子力発電技術は、今後の日本の発展のために必要な技術です。
この事実を認め、その上で「絶対安全の根拠を議論させよ」と要求し、これを選挙の争点にすることが必要です。
即ち、「具体的安全対策を県民に開示してその妥当性を原子力推進関係者『以外』の専門家を参加させて議論させよ」と要求し、これを選挙の争点にすることが必要です。

―― 今ここで「原子力専門家以外」と言ったことには意味があります。「原子力は難しい技術である」という言葉を「隠れ蓑」にして、該専門家以外の専門家から口を挟まれる余地を封じてきたのが、これまでの国の原子力政策でした。

―― しかしながら、原子力発電はさほど難しい技術ではありません。発電の部分は、コンベンショナルな(従来からある)技術です。熱を水に与えて蒸発させ、その蒸気を用いてタービンを回し、その力によってダイナモを回すだけです。日本では明治中期にすでに導入され、技術改善が進み、それから120年以上が経過しています。
これは機械工学の分野であり、我が国においてこの技術を牽引したのが工部大学校(Imperial College of Engineering)機械工学科の流れを汲む帝国大学工科大学機械工学科(現東京大学大学院工学研究科機械工学専攻)と東芝/日立などのメーカーでした。現在ではすでに出来上がった技術であり世界最高レベルを誇ります。因みに私の父親田邉多聞は東京帝国大学工科大学機械工学科に入学して内燃機(ガソリンエンジン)を学び、1921(大正10)年に東京帝国大学工学部機械工学科を卒業しました。

―― 話もどって難しいのは、①燃料棒の発熱量「制御方法」と、②暴走した際の「制圧方法」だけであり、これら二件に関する我が国の専門家のレベルは、核兵器保有国の専門家に比べると核爆弾の爆発実験の経験がない分だけ低いと言わざるを得ません。前述した機械工学が世界最高レベルであることとは対照的です。
専門家の顔をした大学教授が、テレビの前で何をしゃべったかを国民の多くが知ってしまいました。我が国を代表する大学であり、原子力の看板を掲げる東大、京大、東京工大の教授達も無知をさらけ出しました。この分野における専門家と非専門家(しろうと)の差はたいした事がないのです。レベルの高い核保有国から見ると「50歩100歩」に見えるでしょう。

「原子力は分かる」
と自信をもって安全性を議論の俎上にあげましょう。そして原子力発電所をもつ各地の県の県民がこのような議論をする選挙を行い、国政へもこのような議論をする選挙を行なって我々の日本をさらに発展させましょう。そうすれば日本の明るい未来があります。

―― 現在私が普及に努めているISO31000に関連して福島原発危機を書いていますが、ISO31000はリスクマネジメントの国際規格です。そして広義リスクマネジメントの中にはクライシスマネジメントが含まれています。但しISO31000には含まれていません。

以上で初動に関するブログを完了します。

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