BCPってご存知ですか?
突然ですが、皆さんBCPってご存知ですか?
BCPとはBusiness Continuity Planの頭文字3つをとった略称で、日本語では事業継続計画(ビジネスコンティニュイティ・プラン)といいます。
事業体が災害や事故などの予期せぬ出来事の発生時に、事業継続に取り組むうえで基本となる計画のことをいいます。
災害や事故などの起こったときに、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続する、もしくは目標とする復旧時間以内に再開できるようにするために、事前に準備しておく行動計画です。
BCPは欧米では、かなり普及が進んでいるようです。その発端となったのは8年前の世界同時多発テロであると先日NHKの報道番組で目にしました。
世界貿易センター地域に所在していたある金融機関が、拠点を失ったにも関わらずBCPにより危機的状態に対処し、2日後にはその拠点にあった事業の一部を見事に他の場所で再開しました。
日本経済は言うまでもなく世界経済と密接に動いています。仮にこちら側の災害や事故であったとしましても、災害や事故により事業体がストップしてしまうことは、他国の製品の供給がストップしたりなど、計り知れない経済損失を産みます。
日本においても14年前の阪神・淡路大震災や5年前の新潟中越地震などは記憶に新しいところです。
日本では、どのくらいの事業体がBCPについて周到な準備を行っているでしょうか?番組のコメントではあまり進んでいないのが実情であるようです。コストがかかることもその理由の一つでした。
現在、我々の身近にも、新型インフルエンザやお盆時にまざまざと意識させられてしまった首都圏大地震など、事業の中断に繋がりかねない事象は数多くあります。
税理士業でも、業務のストップはクライアントの損害に繋がりかねません。
一度皆さんもBCPについて、できるところから検討してみたほうがいいかもしれませんね。