24時間周期のサーカディアンリズム
株式会社トシナイの十枝内智一です。
さて皆さん、夜勤のときや夜遅くまで働いているとき、集中力が低下していると気づくことはありませんか?
人間の体にプログラムされた“約24時間周期のリズム”をサーカディアンリズムといいます。脳の奥深くにある体内時計がサーカディアンリズムをコントロールしているのです。
目から入る朝の光を受けて体内時計は目覚めを促し、日没になると睡眠の準備をさせ、深夜には眠るように指令を出すのです。
今回は、このサーカディアンリズムを有効に利用するための方法をいくつか紹介します。
1.夜食は軽く
眠っているか、起きているかにに関わらず身体機能はサーカディアンリズムによって持続します。特に深夜は消化酵素があまり出ないために、食べ物を充分に消化できないのです。そのために深夜に食事を摂ることの多い人は、胃腸障害、体重増加、高血圧症、糖尿病などの危険性が高くなります。
2.夜勤に備える
夜勤の初日は夜遅く寝て、朝は遅く起きるようにしましょう。そうすることでサーカディアンリズムを後退させて夜勤に順応する手助けができます。
3.睡眠は賢く
変動するサーカディアンリズムは午後になると、本来プログラムされているように、集中力を低下させます(いわゆる昼食後の睡魔と呼ばれる)。また深夜から明け方はさらに強い眠気に襲われるのです。この時間帯に30分ほどの仮眠をとることが理想的です。
4.朝の光を避ける
夜勤明けの昼間に眠るためには、眠りにつく前に日光を浴びることは極力避けるようにしましょう。家に帰るときにはサングラスを掛けたり、家では厚手のカーテンで部屋を暗くするようにしましょう。
☆トピックス☆サーカディアンリズムと事故
深夜から明け方は最も危険な時間帯です。歴史的な大事故は、睡眠不足や疲労による人的ミスが主要な原因のひとつにあげられています。