「うちの会社は裁量労働制だから」ってホント?
社長さんとお話ししてますと、時々、
「うちは裁量労働制でやっているから」とおっしゃる方がいます。
しかも対象者はどうやら全社員らしい。
こういう会社は大半、
「法的には認めていない独自の裁量労働制」を適用しています。
裁量労働制は、「専門業務型」と「企画業務型」があります。
簡単に言えば、専門業務型は職種に縛りがありまして、
全ての職種で認められている裁量労働制ではありません。
企画業務型は全社もしくは各部門の戦略立案を担当しているような人が対象で、
ルーチンワークをメインにしている人は除外されます。
例えば、給与計算等のルーチンワークをメインにしている人の場合、
給与計算業務は、専門業務型の裁量労働制に該当する職種ではありませんし、
ルーチンワークがメインですので、企画業務型の裁量労働制に該当する人でもありません。
また、裁量労働制を導入するには労働基準監督署に届け出を出す書類もあります。
こうした会社さんの場合、社長さんがおっしゃる「裁量労働制」とは
どんな労働時間制のことを指しているのか、
社長さんはどのような労働時間制を実現したいのかを伺い、
極力実態と法律の双方を満たせるようなご提案をすることがキモだと思っています。
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