桜の花はいつから咲く準備を始めているんだろう?
先日、道を歩いていたら、大きな桜の木が満開の花を咲かせていました。
「キレイだなー」と、歩きながらも目は桜の花に釘付けに。
すると、同じ木を見た幼稚園児くらいの女の子が、
「あ〜っ!さくらだ〜。きれいだね〜!」とお母さんに感激の声をあげました。
人の心をこれだけ揺り動かす自然の力というのは、
本当に素晴らしいなと思います。
さて、「春夏秋冬」という言葉に象徴されているように、
私たちは、春が四季の始まりだと認識しています。
確かに、冬は広葉樹も葉を落としていますし、
冬眠している動物もたくさんいます。
雪が降ると、消音効果もありますので、
静まり返った世界に私たちは生きることになります。
言ってみれば冬は「死の世界」、
春は「生への復活」と捉えている人が多いのではないでしょうか。
ところが、一見死の世界に見える冬ですが、
意外にも「生」の一面があるんです。
冒頭に採り上げた桜。桜は、夏頃に翌春咲く花のもととなる花芽(かが)を形成します。
すると葉の方で「休眠ホルモン」を作り出し、
できたばかりの花芽は「休眠」に入ります。
休眠した花芽は冬の低温にさらされると再び眠りから覚め、成長を始めます。
これを「休眠打破」と呼びます。
だいたい1〜2月頃に休眠から目覚めるのだそうです。
そして、休眠打破の後、気温の上昇とともに成長し開花します。
厳しい冬の寒さがあってこそ、春の桜が美しく咲きます。
命のスイッチをオンにする働きは、春ではなく冬にあるのです。
私たちの人生にも四季のようなバイオリズムがあります。
やることなすことが不思議なほどうまくいくときもあれば、
全てが裏目に出るような時期もあります。
全てが裏目に出るような時期は、季節でいうと冬のようなものです。
アウトプットがうまくいかないという時期です。
確かに冬に種を植えても、芽は出てきません。
こういうときは、桜を見習い、
内面を充実させること(インプット)が重要です。
冬の桜を見たって「休眠打破が起きた」って分からないですよね。
冬の桜は周りから見たら、何のアウトプットもしていないので、
一見死んでいるかのように見えますが、
実は、来るべき春に備え、準備をしています。
私たちも冬のような時期は内面を充実させればよいのです。
季節も人生も冬が続くわけがありません。いつか必ず春がやってきます。
春が来れば、冬の季節に内面を充実させておいてよかったなと思える飛躍がやってきます。
今、「人生、うまくいかないなー」という方がいたら、
自分の内面を磨いていくことにフォーカスしていくとよいかもしれませんよ。
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