希少価値の高いキャリア作りのヒント
以前、職場の先輩から言われたことが「得意技を二つ持て」。
例えば社労士業界の場合、大半の社労士は
労働基準法等の労務に関するご相談対応を得意としています。
こんな環境下で、労働基準法一本で勝負しようと思っても
他の同業者との差別化がなかなか難しい。
社労士が労働基準法に強いというのは当たり前だからです。
ところが例えば、中には「英語が得意な社労士」がいたりします。
こうなってくると、とたんに希少価値が増してきます。
外資系の企業担当者に英語でやり取りができる社労士はそう滅多にいません。
他には「税理士 兼 社労士」という人もいます。
企業のお金のことと人のことの両方を
一通りアドバイスできるというのも、これまた強い。
また、当社のスタッフの一人は前職が農業・酪農です。
一般企業相手に農業の経験をそのまま活かすというのは
ひとひねり必要ですが、
今彼が注力しているのは、農家に向けた労務アドバイス。
農家と言っても家族経営しているところばかりではありません。
家族以外の人を従業員として雇用し、農業を営んでいるケースも多いのです。
こうした農家に対し、「農業・酪農の実務経験」と「労働法に詳しい」という
二つの武器で戦える社労士も滅多におりません。
得意技が一つですと、なかなか頭一つ抜け出るのは大変ですが、
一つ一つの得意技のレベルはほどほどでも、
それぞれの得意技を融合したサービスができるようになると、
高確率で希少価値が高まります。
ましてや、得意技が三つともなると、
その希少価値というか存在確率は非常に低くなります。
ただ、黙っていても得意技が作れるというわけにはいきません。
知らないことやできないことに好奇心を持って取り組む姿勢があって
はじめて第二、第三の得意技が身についていくのだと思います。
人間、死ぬまで勉強ということですね。
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