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中野人事法務事務所中野 泰(なかの やすし)

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07 子夏曰く、賢を賢として色に易え

【書き下し文】
子夏(しか)曰(いわ)く、賢(けん)を賢として色に易(か)え、
父母に事(つか)えて能(よ)く其(そ)の力を竭(つく)し、
君に事(つか)えて能(よ)く其(そ)の身を致(いた)し、
朋友(ほうゆう)と交わるに言(い)いて信あらば、
未(いま)だ学ばずと曰(い)うと雖(いえど)も、
吾(わ)れは必ずこれを学びたりと謂(い)わん。

【現代語訳】
子夏が次のように言いました。
「優れた人を優れた人として
 美人を好むように慕い、
 父母に対しては力を尽くして仕え、
 リーダーに対しては身を捧げて仕え、
 友人との交際では、話す言葉が誠実であれば、
 誰かが『この人はまだ学問をしていない』と言ったとしても、
 私は必ず、『この人は学問をしている人だ』と言うであろう。」

子夏は孔子の門人の一人です。孔子より44歳年下です。
子游とともに文学(=学問)に優れていた人です。

『礼記』に子夏に関するこんなエピソードがあります。

子夏の子どもが亡くなってしまった時のこと。
子夏はあまりの悲しみのために失明してしまったのだそうです。

曾子という、孔子の門人が子夏を見舞いに行きました。
自分の子どもを亡くして落ち込んでいる子夏は、次のように言いました。

「なぜ、私だけこんな不幸な目にに遭わなければならないのか」

この言葉を聞いて曾子は

「今までずっと妻子を放っておいたくせに、何を言っているんだ!」

と諭しました。

すると、子夏は「我(われ)、過(あやま)てり」と嘆いたのだそうです。

さて、本題です。

「学問」って何でしょうか?
現代語訳を読んで思うのは、
学問とは書物から学ぶものだという一般的な発想ではなく、
特に自分の周りの人に対して、
ちゃんとした行動・態度を取ることこそが本当の学問だ、ということです。

書物から学ぶ学問も大切ですが、
何のために書物から学ぶのか、と言えば、
日々の生活に役立てるためです。

書物から学ぶというのは、言ってみれば
日々の他人との交際の質を上げるための手段です。

逆に言えば、日々の他人との交際において
高い質を発揮しているのであれば、
十分学んでいると言えるのだ、と子夏は言っています。

自分より高い境地にいる人を慕い、そこから学ぼうとし、
自分が忠義を尽くすべき目上の人や
お世話になった人には誠心誠意尽くし、
誠実な交友関係を築くこと。

こうしたことが子夏にとっての
実践的な学問なのだということです。

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