易経 その後2
儒家の荀子(じゅんし)(BC313年頃〜紀元前238年頃。
性悪説を唱えたことで有名。)が
「よく易を修める者は占わず」と言っています。
易を十分に学ぶと、行き着く先は占わなくても先々を知り、
行動の出処進退を判断することができるという意味です。
易経は、時の変化について説き、
そして兆(きざ)しについて言及している書物です。
物事が起こる微かな兆 (きざ) しを示すだけではなく、
どのようにすれば災いを避けることができるかが書いてあります。
学ぶことによって、時の変化を知り、
災いの兆 (きざ) しを察知し、
未然にそれを避けるということを実践していけるようになります。
そして、禍を避けるのみならず、
物事を見事に成し遂げていく方法も記されています。
こうした奥深さから、人生哲学の書、帝王学の書とされました。