五行:「木」の基本的なイメージ
木火土金水という五行の体(たい:姿形)と、
性(性質や働き)について論じた、五行体性論という考え方があります。
森羅万象(体)はその姿形によって規定され、
森羅万象の性は、そのものの性質や働きによって定義づけられるとされています。
五行の木の体(たい:姿形)と性(性質や働き)は次の通りです。
★ 五行の木の体(たい:姿形):温かくて柔らかい体(温柔)
★ 五行の木の性(性質や働き):曲がったりまっすぐになったりする性質(曲直)
相生の考えによると、五行の木は火から生じます。
木の内側には火が宿っているのです。
正確に言えば、木に象徴されるエネルギーには、
火に象徴されるエネルギーが宿っています。
五行の火が木に宿っているからこそ、木の体は暖かくて柔らかく、
曲がったり真っ直ぐになったりする性質があるのです。
この曲がったり真っ直ぐになったりする性質を「曲直(きょくちょく)」と言います。
(『書経』洪範、『洪範五行伝』)
木火土金水という5つの要素の中で、
木だけが唯一命があり、成長します。
「五行の木」とは、真っ直ぐ伸びる素直さや、
障害があれば曲がって伸びる柔軟性を発揮しながら、
どんどん成長していこうとするエネルギーです。
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