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中野人事法務事務所中野 泰(なかの やすし)

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パワハラの実態調査報告書が公表されました。

厚生労働省では、国として初となる
職場のパワーハラスメントに関する実態調査を実施し、
報告書公表しました。

調査は企業調査と従業員調査からなり、
今年の7月から9月にアンケート調査を行い、
企業調査は計4,580社から、
従業員調査は計9,000名から回答を得ました。

報告書はこちらです。
概要版ではありますが、結構詳しいです。
パワーハラスメントに関する実態調査報告書.pdf

報告書のポイント】

パワーハラスメントの発生状況

実際に過去3年間に
パワーハラスメントに関する相談を
1件以上受けたことがある企業は
回答企業全体の45.2%で、
実際にパワーハラスメントに該当する事案のあった企業は
回答企業全体の32.0%でした。

一方、従業員に関しては、
過去3年間にパワーハラスメントを
受けたことがあると回答した者は
回答者全体の25.3%でした。

パワーハラスメントの当事者

企業に寄せられるパワーハラスメントに
関する相談について、
当事者の関係をみると、「上司から部下へ」、
「先輩から後輩へ」、「正社員から正社員以外へ」といった
立場が上の者から下の者への行為が
大半を占めています。

パワーハラスメントが発生している職場

企業調査において、パワーハラスメントに関連する
相談がある職場に共通する特徴として、
「上司と部下のコミュニケーションが少ない職場」が
51.1%と最も多く、
「正社員や正社員以外など様々な立場の従業員が
 一緒に働いている職場」(21.9%)、
「残業が多い/休みが取り難い」(19.9%)、
「失敗が許されない/失敗への許容度が低い」(19.8%)
が続いています。

従業員調査でも同様の傾向が示されています。

働く目的には、生活のためという側面もある一方で、
成長するため、社会に貢献するためといった側面もあります。

仕事によって、人は磨かれていきます。

こうして考えると、職場とは尊い場です。

こうした場をハラスメントで劣悪な環境にするというのは
悲しいことですし、とんでもないことです。

皆が笑顔で働ける職場作りに、私も貢献していきたいです。

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