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中野人事法務事務所中野 泰(なかの やすし)

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年金の支給開始年齢67〜68歳へ!?

公的年金について、政府の社会保障制度改革国民会議では6月3日、
年金の支給開始年齢を67〜68歳に引き上げる方向で意見をまとめました。

まとめた意見は8月末に行われる提言に盛り込まれる予定です。

私は現在43歳。まだまだ保険料を支払う立場の者です。

今支払っている保険料、実は
いつになったら、いくらもらえるのか
分からないまま支払っています。

こんな保険、入りたくないと思う人が大半じゃないでしょうか。
それが法律で要件さえ満たしてしまえば、
強制的に加入せざるを得なくなっています。

正体は、保険料という名を借りた税金なんです。

しかも!これに伴って出てくる議論は、
「年金の支給開始年齢は引き上げるから、
 その分、企業で雇ってね!」という話。

そして、67歳〜68歳に引き上がってお終いかどうかは
誰にも分かりません。

さらに数年後には70歳に引き上がっていく可能性もありますし、
平均寿命が伸びれば75歳まで引き上がっていく可能性もあります。

一方で、もらえる年金の額は
改革の都度、どんどん減っていき、
支払う保険料は値上がりしていくという
事態になるのではないでしょうか。

これからどんどんお年寄りが増え、子どもの数は減っていきます。
年金財政は今でも厳しい状況ですし、
これからもますます厳しくなっていくことが予想されています。

そんな中、今の仕組みの中でやりくりしようとすると、
どうしてもひずみが起きます。

年金制度を創設した時には予想もしなかった
事態になっているわけですから、
ツギハギで制度の延命を図るのではなく、
抜本的な見直しをしていただき、
今の時代にふさわしい制度を作ってほしいです。

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