パートから正社員に雇用区分変更。有給休暇はどう考える?
1年間パートとして働いていた人が、正社員に雇用区分を変更しました。
この場合、有給休暇についてはどのように考えればよいのでしょうか?
1 パート時代に付与された有給休暇はそのまま引き継がれます。
例えば、パート時代は週1日の契約で働いていた場合、
要件を満たしていれば、入社6ヶ月経過時点で、
1日の有給休暇が付与されます(比例付与)。
この有給休暇を使っていなければ、
1年後に正社員になった時点で、
この有給休暇は引き継がれます。
2 パートを始めた日を入社日として計算します。
正社員に雇用区分が変更された日を入社日とするのではなく、
パートとして働き始めた日を入社日として、計算します。
事例の場合ですと、パートとして1年間在籍してから
正社員になったということですので、
パートとして働き始めた日から起算して、
1年6ヶ月(正社員になってからですと6ヶ月)経過後に
正社員としての有給休暇「11日」を付与することになります。
ちなみに、正社員からパートに雇用区分が変更した場合も同様です。
入社日はパートに雇用区分が変更した日はなく、
正社員としての入社日を有給休暇の計算上の入社日とします。
また、雇用区分を変更する際に、
一度形式的に退社した場合であっても、
有給休暇算定上の勤続年数は通算します。
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