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中野人事法務事務所中野 泰(なかの やすし)

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有期雇用契約で契約期間に上限→11.9%

有期労働契約のルールを定めた
改正労働契約法が施行されて半年になります。

日本労働組合総連合会は10月24日、
有期契約労働者の労働条件に
どのような変化があるのかを把握するために行った
有期契約労働者に対するアンケート調査の
調査結果を公表しました。

詳細は【コチラ】をご覧いただきたいのですが、
ポイントは、下記の点です。

1 「無期労働契約への転換」は63.4%、
  「不合理な労働条件の禁止」は69.9%が
  「知らなかった」
 
2 「これまでに契約期間に上限がなかったが、
   新しい契約では期間に上限が設けられた」11.9% 
  「これまでよりも短い期間での契約を求められた」6.2% 

1点目は労働者層に対する周知不足が浮き彫りになっています。

2点目については、法改正前から言われていることではありました。
5年後の無期労働契約転換権の発生を嫌って、
通算の有期労働契約期間を最大5年にする企業が増えるのでは、と
懸念がありましたが、この時点で11.9%の企業は
対策を講じていたということになります。

無期労働契約への転換権については
63.4%の有期労働契約者が、
その存在を知らないわけですから、
企業によってはコッソリと仕組みを変えたケースも
あるかもしれません。

2018年には相当数の人が5年の期間を超え始めていきますが、
その頃になると、慌てて5年で雇止めをしようとして、
トラブルになるケースが頻発するかもしれません。

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